Armadillo_(線形代数ライブラリ)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Armadillo_(線形代数ライブラリ)の意味・解説 

Armadillo (線形代数ライブラリ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/20 04:09 UTC 版)

Armadillo
最新版
14.4 / 2025年2月17日 (3日前) (2025-02-17)[1]
リポジトリ https://gitlab.com/conradsnicta/armadillo-code
プログラミング
言語
C++
対応OS クロスプラットフォーム
種別 線形代数ライブラリ
ライセンス MPL
公式サイト arma.sourceforge.net
テンプレートを表示

Armadilloは、数値線形代数のためのプログラミング言語C++ライブラリである。LAPACKと統合されており、各種の行列の分解を最適化された速度で実行することができる。また、加算や乗算など基本的な演算を、C++のテンプレートプログラミングや演算子オーバーロードを活用して、遅延評価により計算することで高速化を図っている。オーストラリアの研究機関CSIROのグループ Data 61 で Conrad Sanderson が初版を開発した[2]

特徴

C++に統合された線形計算ライブラリ
テンプレートプログラミングや演算子オーバーロードを使い、C++によく統合されている。APIMATLABに似せて作られている。[2]
遅延評価による高速な計算
Armadilloの公式Webサイトに掲載されたマイクロベンチマークの結果によれば、IT++ や Newmat といったライブラリとくらべて、非対角行列4つの積の計算のテストでは 2.5 倍 〜 20倍早く、Armadilloが認識可能な高速化できる複数の演算の組み合わせのパターンでは、5倍から1000倍もの速度が出ることがあるという。[3]
選択可能な依存する行列分解ライブラリ
Armadilloが依存する行列分解のライブラリは、LAPACKの他にもIntel MKL、MD ACML、OpenBLASから選択可能である。[2]

出典

  1. ^ Armadillo / News”. 2025年2月20日閲覧。
  2. ^ a b c Armadillo Official Website - About”. 2016年2月9日閲覧。
  3. ^ Armadillo Official Website - Speed”. 2016年2月9日閲覧。

参考文献

  • Sanderson, C., & Curtin, R. (2016). Armadillo: a template-based C++ library for linear algebra. Journal of Open Source Software, 1(2), 26.
  • Sanderson, C. (2010). Armadillo: An open source C++ linear algebra library for fast prototyping and computationally intensive experiments (p. 84). Technical report, NICTA.
  • Eddelbuettel, D., & Sanderson, C. (2014). RcppArmadillo: Accelerating R with high-performance C++ linear algebra. Computational Statistics & Data Analysis, 71, 1054-1063.

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Armadillo_(線形代数ライブラリ)」の関連用語

Armadillo_(線形代数ライブラリ)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Armadillo_(線形代数ライブラリ)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのArmadillo (線形代数ライブラリ) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS