ジョルダン標準形
ジョルダン標準形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/19 15:53 UTC 版)
「広義固有ベクトル」の記事における「ジョルダン標準形」の解説
詳細は「ジョルダン標準形」を参照 V を n 次元ベクトル空間とする;φ を V から自身への線型写像全体の集合 End(V) の元とする;A をある基底に関する φ の行列表示とする.次のことを示すことができる.A の特性多項式 f(λ) が一次式に分解して f ( λ ) = ± ( λ − λ 1 ) μ 1 ( λ − λ 2 ) μ 2 ⋯ ( λ − λ r ) μ r {\displaystyle f(\lambda )=\pm (\lambda -\lambda _{1})^{\mu _{1}}(\lambda -\lambda _{2})^{\mu _{2}}\cdots (\lambda -\lambda _{r})^{\mu _{r}}} の形,ただし λ 1 , λ 2 , … , λ r {\displaystyle \lambda _{1},\lambda _{2},\ldots ,\lambda _{r}} は A の相異なる固有値,になれば,各 μi は対応する固有値 λi の代数的重複度であり,A はジョルダン標準形の行列 J に相似である,ただし各 λi は対角線上連続した μi 回現れ,各 λi の上(すなわち優対角(英語版))の各成分は 0 または 1 である;各 λi の最初の出現の上の成分はつねに 0 である.すべての他の成分は 0 である.行列 J は A の対角化にできるだけ近い.A が対角化可能ならば,対角線の上のすべての成分は 0 である.教科書によっては優対角成分ではなく 劣対角成分(英語版), すなわち主対角線の直下に 1 たちがあることに注意.固有値はなお主対角線にある. すべての n × n 行列 A は相似変換 J = M−1AM によって得られるジョルダン標準形の行列 J に相似である,ただし M は A の広義モード行列である。
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