ARPANETから全米規模のWANへ: MILNET, NSI, ESNet, CSNET, NSFNETとは? わかりやすく解説

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ARPANETから全米規模のWANへ: MILNET, NSI, ESNet, CSNET, NSFNET

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 02:22 UTC 版)

インターネットの歴史」の記事における「ARPANETから全米規模のWANへ: MILNET, NSI, ESNet, CSNET, NSFNET」の解説

詳細は「ARPANET」および「NSFNET」を参照 ARPANET立ち上げて運用し続けて数年後ARPAはそのネットワーク任せられる他の政府機関を探していた。ARPA主たる使命先端的研究開発への支援であり、コミュニケーション道具運用することではない。1975年7月アメリカ国防総省アメリカ国防情報システム局引き受けることになった1983年ARPANETアメリカ軍関係部分分離してMILNET(英語版)とした。MILNETはその後秘密ではないが軍専用NIPRNETと、機密レベル情報を扱うSIPRNETと、極秘レベルのJWICS(英語版)とに分離された。NIPRNETには一般インターネットとの間にセキュリティ制御されゲートウェイがある。 ARPANETに基づくこれらのネットワークアメリカ政府資金出しているため、研究などの非商用利用制限されており、無関係な商用利用厳しく禁止されていた。このため当初は軍関係と大学のみが接続できた。1980年代には他の教育機関接続されるようになり、各種研究プロジェクトへの参加支援理由DECヒューレット・パッカードといった企業からの接続増えていった。 アメリカ合衆国連邦政府の他の機関航空宇宙局 (NASA)、国立科学財団 (NSF)、エネルギー省 (DOE) はインターネット研究深く関わるようになり、ARPANET後継となるネットワーク開発開始した1980年代中ごろ、この3者がTCP/IPに基づく初の Wide Area Network (WAN) を構築したNASA構築したのは NASA Science NetworkNSF構築したのは CSNETDOE構築したのは Energy Sciences Network (ESNet) である。 NASA1980年代中ごろTCP/IPに基づく NASA Science Network (NSN) を構築世界中宇宙科学者やデータおよび情報相互接続した。1989年DECnetに基づく Space Physics Analysis Network (SPAN) とTCP/IPに基づく NSNエイムズ研究センター相互接続され、NASA Science Internet (NSI) という世界初のマルチプロトコルのWANとなったNSIは、NASA科学コミュニティに完全に統合され通信基盤もたらすことを目的として構築された。高速複数プロトコル対応で国際的なネットワークである NSI は、世界中2万人以上の科学者接続提供した1981年NSFCSNET (Computer Science Network) を構築したCSNETTCP/IPARPANET相互接続し、X.25上でTCP/IP動作させているが、高度なネットワーク接続のない部門のためにダイヤルアップ式の自動電子メール交換サポートしていた。この経験からNSFNSFNET構築する際にTCP/IP採用した56 kbit/sバックボーン1986年完成しNSFスーパーコンピュータセンター全米各地研究および教育ネットワーク相互接続した。ただし、その利用スーパーコンピュータ利用のみにとどまらなかったため、56 kbit/sネットワークすぐさま過負荷陥った1988年には 1.5 Mbit/s更新NSFNET存在Federal Internet Exchange (FIX) の新設により、ARPANET1990年退役が可能となったNSFNET1991年45 Mbit/s へと更新されその後商用インターネットサービスプロバイダバックボーン群が代替するようになって1995年退役となった

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