9m大型バス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 08:56 UTC 版)
9m大型バスP-RT174AA 富士急山梨バス ブルーリボンシリーズの全長9m、車体幅2.5mの9m大型バスは1984年にRD系の後継としてRK系(型式: P-RK172AA)が登場する。RK系は中型車レインボーRJ系のシャーシ(車輪やサスペンションなど)を広げて用い、9m大型バスというより2.5m幅中型バスという方が正しいバスであった。RU17系登場後も、1990年まで設定された。エンジンは中型車用のH07C型 (175ps) を用いている。 1986年にRT/RU17系(型式: P-RT174AA/P-RU174AA)が登場する。シャーシは通常の大型車の物を使い、エンジンはRK系と同じ中型車用のH07C型 (180ps) を用いている。RT/RU17系は平成元年排出ガス規制 (U-) にあわせて1990年にRU3H系(型式: U-RU3HJAA)に変更される。リーフサスの設定が無くなり、エアサスのみの設定になる。エンジンは中型車と共通のH07D型 (195ps) を用いている。 さらに、RU3H系は1995年に平成6年排ガス規制にあわせ、RU1J系(型式: KC-RU1JJCA)に変更される。エンジンは排ガス規制に適合したJ08C〈j-ii〉型 (215ps) に変更された。この世代に作られたRU1J系で、1996年秋に北海道中央バスに納入された車両には、富士重工製路線ボディー(17E系)を架装した車両が1台のみ存在している。 2000年の平成11年排ガス規制適合に際しては、大型車に併せてボディスタイルの変更が行われ、ブルーリボンシティの車体デザインとなった。型式はKL-HU1JJEAとなり、エンジンはそのままJ08C型が搭載され垂直配置にもかかわらずHUとなった。ツーステップ車のみの設定で交通バリアフリー法への適合が行われず、自家用も含め2002年で製造中止となった。路線車向けの車両も、北海道中央バスが十数台程導入した程度である。 日ノ丸自動車P-RU174AA 宮城交通(前扉仕様)P-RU174AA 九州旅客鉄道(当時)U-RU3HJAA ジェイアールバス関東U-RU3HJAA 富士急山梨バス(リフトバス仕様)KC-RU1JJCA
※この「9m大型バス」の解説は、「日野・ブルーリボン」の解説の一部です。
「9m大型バス」を含む「日野・ブルーリボン」の記事については、「日野・ブルーリボン」の概要を参照ください。
9m大型バス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/26 05:09 UTC 版)
9m大型バスは、路線バスボディの車体幅は大型車と同じ2.5mで全長が中型車並の9mのバスで、大型短尺車や大型ショート車とも言う。エンジンは多くの場合、中型車と共通の物をRR方式のバスでは一般的な縦置きで搭載し、エルガLTの場合はエルガミオと同じ6HH1-S型を搭載する。 そもそも路線バスは、舗装路がほとんど無い戦後しばらくはこのサイズであった(いすゞ・BX参照)。 いすゞ自動車はこのタイプの車両に昔から強く、BA系、ECM/EDMが過去存在した。急カーブの多い山間部や狭隘区間では、車幅よりも車体長の制約が強い路線が多く、9m大型バスはそういった路線環境を持つユーザーに好まれた。さらに、厳しい路線環境を持つユーザーには、ナローボディ車が存在した。車体の幅は中型車と同じであるが、大型車用の車体をそのまま狭くした形で、車体断面は中型車とは異なる。またサスペンションや車輪などは大型車と同じものを使う。このナローボディ車は、1980年代中期まで製造された。中型車の性能向上などによりこのナローボディ車は役目を終えた。 また9m大型バスは教習車として使われることも多い。エルガLTモデル廃止の大きな理由の一つが、大型2種免許試験の試験車輌が中型免許制度の新設に伴い、11m車に変更されたことである。このため、中型免許制度の新設以前には強い需要のあった教習車は、11mバスが求められるようになり、エルガLTモデル廃止に繋がった。
※この「9m大型バス」の解説は、「いすゞ・エルガLT」の解説の一部です。
「9m大型バス」を含む「いすゞ・エルガLT」の記事については、「いすゞ・エルガLT」の概要を参照ください。
- 9m大型バスのページへのリンク