3月10日の誕生花
3月10日の誕生花一覧
3月10日の誕生花には、「ルピナス」と「シャスタデイジー」がある。#ルピナス
ルピナスは、マメ科内にあるルピナス属の総称だ。ヨーロッパの地中海や、アメリカのカリフォルニアなどを原産とした、数多くの品種がある。どの品種も、葉の上から大きく飛び出た円筒状の花穂が特徴であり、成長すると、花穂の長さが10cm以上になるものがほとんどである。そして、花穂は数多くの花で埋め尽くされていて、花自体の大きさは非常に小さい。その花の形は藤に似ているが、藤の花が垂れ下がるのに対して、ルピナスは上を向くため、「上り藤」と呼ばれることもある。
また、ルピナスは背の高い花としても有名だが、背の高さは50cm程度から2mまで、品種によって様々である。そして、花の色も品種ごとで幅広く、藤に近い紫や白といった淡い色から、濃い黄色や赤など多種多様だ。花穂が長く存在感がある上に、色の選択肢が豊富ということで、ガーデニングに取り入れられたり、ブーケの素材として使用されたりするなど、活躍できる場面は数多くある。
さらに、マメ科であるため、観賞用だけでなく、食用として重宝される品種もある。特に、毒性を持たない白花ルピナスと呼ばれる品種は、塩茹でした種子がつまみとして食されることが多い。また、アレルギー対策として、大豆の代替として用いられる場合も珍しくない。そして、吸肥力が強い性質を持つので、土の中の栄養分を吸い上げ、そのまま他の植物のための肥料として使用されてきた歴史がある。現代でも、オーガニックな栽培方法では、ルピナスが使用されることがある。
●ルピナスの花言葉
ルピナスの花言葉は「いつも幸せ」と「想像力」であるが、どちらもルピナスの種子が食べられることが由来となっている。ルピナスは種類が豊富であり、中には毒性があるため、種子を食べられないものも存在する。ただ、ヨーロッパで古くから知られているルピナスは、現代でも食用として使われる白花ルピナスであった。そして、酒を飲みながら、つまみのルピナスの種子を食すと幸せを感じられるということから、「いつも幸せ」という表現が花言葉となっている。また、ヨーロッパでは、ルピナスの種子を食すと、想像力が高まるという俗信があった。「想像力」という花言葉は、その俗信が由来である。
#シャスタデイジー
シャスタデイジーはキク科に属する植物であり、フランスギクが元となっている。20世紀初頭にアメリカの育種家が、フランスギクと日本原産のハマギクを交配させてできたのが、シャスタデイジーである。園芸用として作られた品種であるため、基本的には自生することはない。そして、自生するフランスギクと間違えられるのはよくあることだ。
花は他のキク科の品種と同じように、花弁が放射状に広がる一重咲きや、内側が細かな花弁で埋め尽くされた八重咲きに丁子咲きなど、様々な咲き方がある。ただ、花の色は白のみであり、改良によって様々な色の品種が作られているということはない。そして、一重咲きだと黄色い花芯とのコントラストが特徴的な見た目となる。また、キク科であるため耐久力が高く、切り花にしてもある程度の期間は美しい状態を維持することができる。したがって、フラワーアレンジメントや花束に用いられることも多い。
●シャスタデイジーの花言葉
シャスタデイジーには、「忍耐」「耐え忍ぶ」という花言葉がある。いずれも我慢して耐えるという意味合いの表現であり、シャスタデイジーの耐久力の高さが由来となっている。シャスタデイジーは、ある程度暑い環境でも育つことができるが、特に耐寒性が高い花として有名である。他の花が枯れてしまうような寒さの中でも、耐えられるということから、「忍耐」「耐え忍ぶ」という花言葉が付いている。また、由来は明確ではないが、「無意味」という花言葉もある。
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