3号線・四つ橋線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 08:27 UTC 版)
「大阪市交通局30系電車」の記事における「3号線・四つ橋線」の解説
この路線は北大阪急行電鉄7000形の転用先として当初より想定されていたため、他線区に先駆けて、万博会期終了直後の1971年より本系列の投入が開始された。 この時点では当線は4両編成で運用されており、御堂筋線からは4両編成で運用可能な旧北大阪急行電鉄7000形7005Fを分割した3055F・3057Fの他、C編成が転籍となったが、その後1972年の玉出駅 - 住之江公園駅間延伸開業に伴う5両編成化で、当初計画通り旧北大阪急行電鉄7000形の残存4編成から組成変更して余剰の中間車を3055F・3057Fへ組み込み、3051F - 3058Fとして5両編成8本に組み替えて1973年より運用を開始した。 1973年から1975年にかけては、乗客増に対応してスキンステンレス車として新30系の3059F - 3061Fの3編成15両が増備された。 さらに1979年から1981年にかけて、御堂筋線に残っていたC編成5本に不足する3300形5両を新造挿入、3062F - 3066Fとして、またA+B編成の3003F - 3007Fから所定の中間車3両ずつを抜いて3067F - 3071Fとして、それぞれ当線へ転入の措置が採られている。この措置により四つ橋線からは旧型車が一掃され、5両編成21本全てが本系列のスキンステンレス車となった。第三軌条5路線の30系で唯一、アルミ車の運用が全くなかった。 住之江競艇開催時の住之江公園駅での乗降分離のため、住之江公園寄りの2両 (3500形と3400形) のみドアが開く、ドアカット機能が装備されている。 その後、23系の登場により1990年に3051F・3054F - 3057Fと、3069F・3070Fの中間車が谷町線に転出となり、残った編成も1995年の四つ橋線の冷房化100%達成とともに非冷房編成が運用を終了し、廃車となった。 新30系編成の3本 (3059F - 3061F) は、1992年から1994年にかけて冷房化と客室改良が実施された。さらに、元御堂筋線用のC編成に新30系中間車を新造挿入した3062F - 3066Fのうち、1979年から1981年にかけて新造した3300形5両は冷房化改造の対象となり、3062F・3063Fのうち、3362・3363がそれぞれ冷房化改造と電装解除を受けて1994年に谷町線に転用された。残りの3364・3365・3366については、それぞれ編成中の3300形を除く4両が廃車された後はしばらく休車となったが、1996年に5両編成の3059F - 3061Fを谷町線へ転用する際に冷房化改造と電装解除を受け、3059F - 3061Fの中間にそれぞれ1両ずつ挿入し、谷町線へ転用されたことにより、四つ橋線から30系はすべて消滅した。 また、第68編成は、堺筋線で使用されている騒音の高い空気笛から電子ホーンへと更新改造はされず1995年5月に廃車された。これは、第三軌条各線では最後となった。 四つ橋線 編成一覧(1981年) 車体編成番号3000 3300 3600 3400 3500 廃車備考M1cM'2e T' M1 M2ec ステンレス 3051F 北急7001→3051 北急7301→3351 北急7601→3651 北急7401→3451 北急7501→3551 谷町線へ転出 元北急7001F-7005F 3052F 北急7002→3052 北急7302→3352 北急7602→3652 北急7402→3452 北急7502→3552 1995年5月7日 3053F 北急7003→3053 北急7303→3353 北急7603→3653 北急7403→3453 北急7503→3553 1995年5月16日 3054F 北急7004→3054 北急7304→3354 北急7604→3654 北急7404→3454 北急7504→3554 谷町線へ転出 3055F 北急7005→3055 北急7305→3355 北急7605→3655 北急7405→3455 北急7505→3555 3056F 北急7006→3056 北急7306→3356 北急7606→3656 北急7406→3456 北急7506→3556 3057F 北急7007→3057 北急7307→3357 北急7607→3657 北急7407→3457 北急7507→3557 3058F 北急7008→3058 北急7308→3358 北急7608→3658 北急7408→3458 北急7508→3558 1995年4月10日 3059F 3059 3359 3659 3459 3559 谷町線へ転出 新製配置 3060F 3060 3360 3660 3460 3560 3061F 3061 3361 3661 3461 3561 3062F 7001→3094→3062 3362 3794→3662 3494→3462 8001→3594→3562 1993年10月20日(3062-3662-3462-3562) 元7001F+新30系 3063F 7002→3095→3063 3363 3795→3663 3495→3463 8002→3595→3563 1993年9月17日(3063-3663-3463-3563) 元7002F+新30系 3064F 7003→3096→3064 3364 3796→3664 3496→3464 8003→3596→3564 1993年7月19日(3064-3664-3464-3564) 元7003F+新30系 3065F 7004→3097→3065 3365 3797→3665 3497→3465 8004→3597→3565 1994年5月12日(3065-3665-3465-3565) 元7004F+新30系 3066F 7009→3099→3066 3366 3799→3666 3499→3466 8009→3599→3566 1995年5月11日(3066-3666-3466-3566) 元7009F+新30系 3067F 3003→3067 3303→3367 3603→3667 3403→3467 3503→3567 1991年12月12日 元3003F 3068F 3004→3068 3304→3368 3604→3668 3404→3468 3504→3568 1995年4月23日 元3004F 3069F 3005→3069 3305→3369 3605→3669 3405→3469 3505→3569 1991年7月8日(3069-3369-3569) 元3005F 3070F 3006→3070 3306→3370 3606→3670 3406→3470 3506→3570 1991年7月8日(3070-3570) 元3006F 3071F 3007→3071 3307→3371 3607→3671 3407→3471 3507→3571 1992年12月2日 元3007F 太字斜字:新30系先行製造車 太字:新30系
※この「3号線・四つ橋線」の解説は、「大阪市交通局30系電車」の解説の一部です。
「3号線・四つ橋線」を含む「大阪市交通局30系電車」の記事については、「大阪市交通局30系電車」の概要を参照ください。
- 3号線・四つ橋線のページへのリンク