2019年シーズン:スーパーボウル制覇
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「パトリック・マホームズ」の記事における「2019年シーズン:スーパーボウル制覇」の解説
初戦のジャクソンビル・ジャガーズ戦では、第1QにWRヒルが退場し、自身も第2Qに足首を捻挫したにも関わらず、378ヤード3TDを投げた。 2戦目のオークランド・レイダース戦では、第2Qだけで278ヤード4TDを投じる活躍をみせた。これは2008年以降の1Qあたりの最多パス獲得ヤードである。試合を通じてはキャリア最多となる443ヤードを記録し、AFCの週間最優秀攻撃選手に選ばれた。9月はチームが負け無しの4勝、自身も10TD、インターセプト0の活躍で、前年に引き続き9月のAFC月間最優秀オフェンス選手に選ばれた。 対ブロンコス戦となった7週目のThursday Night Footballで、QBスニークを試みた際に膝を負傷し途中退場した。翌日、MRI検査によって膝の負傷は深刻なものではないことがわかったが、マホームズは8週目と9週目を欠場(この間チームは1勝1敗)し、10週目のタイタンズ戦より復帰した。この試合で446ヤードを投げ3TDを記録したが、チームは32-35で敗れた。11週目のチャージャーズ戦では、キャリアハイとなる59ヤードを走ったが、パスではキャリア最低となる182ヤードに終わった。サンデーナイトフットボールとなった16週目のシカゴ・ベアーズ戦では、パスで251ヤード2TD、走っても12yds TDを獲得し26-3で勝利した。1つ目のTDパスを成功させた直後、マホームズは指で10を数えるセレブレーションを見せた。これはマホームズが2017年のドラフトで全体10位で他の9チームに自分を獲得できるチャンスあったこと、とくにベアーズは全体2位で同じポジションのミッチェル・トゥルビスキーではなく自分を指名できたことをほのめかしている。このシーズンは通算で4,031ヤード、26TD、5INTの記録だった。チームは12勝4敗の成績で4年連続の地区優勝を飾り、カンファレンス第2シードとなった。 プレーオフ初戦となったディビジョナルラウンドのヒューストン・テキサンズ戦は24点を先制されたが、そののち41点連取を含む51点を得点し51-31での大逆転勝利となった。マホームズは321ヤード5TDを投げ、走っても53ヤードを獲得し、チームを二年連続のカンファレンスチャンピオンシップに導いた。AFCチャンピオンシップではマホームズは3TDパスに加え、27ヤードのラッシングTDを記録した。この27ヤードランは、マホームズにとってプレイオフ最長、キャリアでも2番目の長駆となった。マホームズの活躍もあり、テネシー・タイタンズに勝利したチーフスは1970年の第4回以来のスーパーボウル進出を決めた。迎えた第54回スーパーボウルでは、2回のインターセプトを喫し第4Q残り9分まで20-10とリードされる展開となったが、31-20でサンフランシスコ・フォーティナイナーズに逆転勝利し50年ぶりのスーパーボウル制覇となった。マホームズはパスで42回中26回成功286ヤード、2TD、ランでは1TDを含む29ヤード獲得の活躍をみせ、スーパーボウルMVPに選ばれた。24歳138日でのMVPは史上最年少。また、複数回のインターセプトを喫しながらMVPに輝いたのは、テリー・ブラッドショー(第14回)、トム・ブレイディ(第49回)以来、3人目である。プレイオフ3試合はいずれも10点以上のリードを逆転しての勝利だった。選手間で選出されるNFL Top 100 Players of 2020においては前年と同じく4位にランクされた(QBではラマー・ジャクソン、ラッセル・ウィルソンに次ぐ3位)。
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