2019年シリア北部侵攻
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「レジェップ・タイイップ・エルドアン」の記事における「2019年シリア北部侵攻」の解説
「トルコ軍によるシリア侵攻 (2019年)」も参照 2016年以降、トルコ軍はシリア国境付近のクルド人武力組織(クルド人民防衛隊など)の掃討を名目にシリアへの侵攻を行ってきた(「トルコ軍によるシリア侵攻 (シリア内戦)」を参照)が、2019年10月9日、シリア北部からアメリカ軍が撤退したタイミングで地上部隊が越境作戦を開始した(「トルコ軍によるシリア侵攻 (2019年)」を参照)。各国はトルコの軍事行動を批難したが、エルドアンはシリア難民の帰還も目的の一つであり、批判をするなら各国にシリア難民を向けると警告。自制を求めたドナルド・トランプ米大統領からの親書はゴミ箱に送られた。さらに同月15日にはアゼルバイジャンで行われた国際会議の場でトルコの正当性を主張し、「われわれの目標が達成されるまでやめることはない」と戦闘継続の意思を示した。同月17日、トランプ大統領の特使としてトルコを訪問したマイク・ペンス米副大統領との間で5日間の停戦に合意したが、クルド人勢力が国境付近から撤退しなければ、再び軍事作戦の全面再開も辞さないとの考えを表明した。 エルドアンは、予定していた訪日および即位礼正殿の儀への参列を取りやめ、10月22日にロシア南部のソチを訪問してプーチン大統領と会談。シリア国内における両国の活動について合意を得た。翌10月23日、トルコ国防省は、アメリカ側よりクルド人勢力の撤退情報がもたらされたとして、攻撃を再開しないことを発表した。
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