2007年統一地方選挙の結果と新会派
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「地方主権の会」の記事における「2007年統一地方選挙の結果と新会派」の解説
2007年第16回統一地方選挙では「地方主権の会」現職の矢部・神杉・吉田、「民主党議員団」現職の秦・高橋・当麻・山川の全員が当選した。 民主党は公認15名(現職は矢部・神杉・秦・高橋・当麻・山川の6名。新人は松本安弘の長男松本佳和、武正公一の元政策担当秘書浅野目義英ら9名)・推薦6名(現職は吉田のみ。新人5名)の計21名を当選させ、公認候補のみで県議会第2勢力に躍進した。 山根隆治・民主党県連代表代行はテレビ埼玉の選挙開票速報特別番組において、「民主党の統一会派は結成するが、当選者顔合わせの際に各人の意向を聞く」との方針を示した。投開票日翌日未明の顔合わせの席において、枝野幸男県連代表が当選者に対し21名全員による統一会派の結成を要請し、県議会第2会派誕生への期待を示した。しかし出席した当選者からは政治理念の相違を指摘する意見が出されたほか、前回民主党公認で当選した後に「地方主権の会」を結成した議員を含む数名の当選者が顔合わせ自体に姿を見せなかった。欠席者からは「とりあえず統一会派入りする」「約束は守る」との意向は示されたものの、「地方主権の会」に参加していた議員からは「定例会が始まれば結局『一緒にはやれない』となるかも」との声も出ており(『東京新聞』2007年4月12日朝刊埼玉版)、統一会派は対立の火種を抱え込む形となった。 2007年4月24日、民主党公認・推薦議員21名による統一会派「民主党・無所属の会」の結成が決定された。結成にあたり民主党前衆議院議員(元・改革クラブ)石田勝之の支援を受けていた無所属新人茅野和広が合流、更に5月1日の会派届け出時に連合埼玉推薦の無所属新人丸山真司(前上里町議会議員・電機連合埼玉・沖電気労組)も参加。2名(両名とも選挙時は確認団体「変えよう埼玉の会」を結成し活動していた)が加わり、新会派「民主党・無所属の会」(23議席・代表高橋努。副代表当麻好子。幹事長矢部節。相談役秦哲美)が結成された。埼玉県議会において自民党系以外で20議席を超える会派が結成されるのは史上初めてのことである。またこれまで自民党が独占していた正副議長のうち副議長ポストに秦を候補者として推すことを決定した(秦は5月22日臨時会の副議長選挙に立候補するも落選した)。曲折はあったものの、民主党県連は上田知事与党としての県議会統一会派の結成にこぎつけ、4年にわたる「地方主権の会」の歴史は終焉を迎えることになった。
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