2000年代から現在:エンプレスバレイによるブレイクスルー
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「レッド・ツェッペリンの海賊盤」の記事における「2000年代から現在:エンプレスバレイによるブレイクスルー」の解説
タランチュラは10年ほどで活動を停止、後継としてFraggeやアカシック・レコードなどいくつかのレーベルが出現したが、その中でもエンプレスバレイ(Empress Valley Supreme Disc,EVSD)によって、これまで流通していなかった多数の完全な高品質サウンドボードレコーディングがリリースされた。エンプレスバレイは多くのサウンドボード録音のタイトルを公開したが、『Working Tapes』を含む一部は、ファンがすでにインターネット経由で公開、取引したテープの単なる再パッケージであった。また『Physical Rocket』DVDなどの初期のリリースは、標準以下の品質のビデオテープから作成され、後にファンによって公開されたバージョンの方が品質をはるかに上回った。 リリース年タイトル概要2002 Zeppelin Express Physical Rocket The Zeppelin Express Physical Rocketロンドン、アールズ・コート・アリーナ、1975年5月25日:プロショットの映像がDVDでリリースされ、オーディオ部分が『A Young Person's Guide to Led Zeppelin』『When We Were Kings』のタイトルで2度リリースされた。 2002 Flying Circusニューヨーク、マディソン・スクエア・ガーデン、1975年2月12日 2003 Florida Sunshineオーランド、オーランド・スポーツ・スタジアム、1971年8月31日 2003 Bringing the House Downランドーバー、キャピトル・センター、1977年5月26日 2003 Chasing the Dragonダラス、メモリアル・オーティトリアム、1975年3月4日:この日のサウンドボード音源は不完全な物が流通していた。『Statistical Analyzing Shot』には『A Conspiracy in Dallas』として収められた。 2004 Conspiracy Theoryサンディエゴ、スポーツ・アリーナ、1975年3月14日。このCDがリリースされるまでライブの行われた日付が不明であった。 2004 St. Louis Bluesセントルイス、セントルイス・アリーナ、1975年2月16日 2005 Dragon Snake The Dragon Snakeヒューストン、ザ・サミット、1977年5月21日 2006 Snow Jobsカナダ、バンクーバー、パシフィック・コロシアム、1975年3月19日 2007 Days Confusedダラス、メモリアル・オーティトリアム、1975年3月5日:『Statistical Analyzing Shot』には『The Ultimate Punishment』として収められた。 2007 Working Tapesイギリス、サウサンプトン大学、1973年1月22日 2007 The Powhatan Confederacyランドーバー、キャピトル・センター、1977年5月28日 2008 St. Valentine's Day Massacreユニオンデール、ナッソー・コロシアム、1975年2月14日 2009 Long Beach Californicationロングビーチ、ロングビーチ・アリーナ、1975年3月11日 2009 Rampaging Cajunバトンルージュ、LSU・アセンブリ・センター、1975年2月28日 2010 Magical Sound Boogieニューヨーク、マディソン・スクエア・ガーデン、1977年6月7日 2011 Haven't We Met Somewhere Before?シアトル、シアトル・センター・コロシアム、1975年3月17日 2012 Snowblindカナダ、バンクーバー、パシフィック・コロシアム、1975年3月20日:このセットには前日のライブを収録した『Snow Jobs』も収められた。 2012 Double Shotランドーバー、キャピトル・センター、1977年5月25日、30日:2日分のライブが1つのセットでリリースされた。『Maryland Moonshine』はキャピトル・センターの4回のショーを全て収めたボックスセット。(1977年5月26日と1977年5月28日のライブは既発) 2013 King's of the Stone Age The King's of the Stone Ageユニオンデール、ナッソー・コロシアム、1975年2月13日:『Jamming with a Woody』は2月13日のサウンドボード録音を収めた3枚組。同時にリリースされた『The King's of the Stone Age』は9枚組のボックスセット。2008年にリリースされた『St. Valentine's Day Massacre』(1975年2月14日のサウンドボード音源)および2002年にリリースされた『Fighting Back At the Coliseum』(1975年2月13日のオーディエンス音源)が一緒に収められた。『The King's of the Stone Age』の6枚組バーションは2月13日と2月14日のサウンドボードのみを収めた物。 2014 Texas Hurricaneフォートワース、タラント・カウンティ・コンヴェンション・センター、1977年5月22日 2015 Rock Super Starsフォートワース、タラント・カウンティ・コンヴェンション・センター、1975年3月3日:『Statistical Analyzing Shot』には『Sparking J.H.B.』として収められた。 2016 Ultra Violent Killer Droogランドーバー、キャピトル・センター、1975年2月10日 2017 Deus Ex Machinaシアトル、シアトル・センター・コロシアム、1975年3月21日 2018 How The East Was Won大阪、フェスティバルホール、1971年9月29日 2020 The Awesome Foursome Live at the Forumロサンゼルス、ロサンゼルス・フォーラム、1975年3月24日 2021 Jesusブルーミントン、メット・センター、1975年1月18日 エンプレスバレイは今のところ新しいサウンドボード音源の唯一のサプライヤーであるため、彼らが発表したタイトルは後に多数のマイナーレーベルによって複製され、時には異なったタイトルが付けられている。ただし、上記のように、エンプレスバレイは、既存のテープを再パッケージ化する独自の役割を果たしている。
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