2000年代に行われた計画発表
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「月探査」の記事における「2000年代に行われた計画発表」の解説
2004年1月14日、アメリカ合衆国大統領ジョージ・W・ブッシュはビジョン・フォー・スペース・エクスプロレーションを宣言し、この中で2020年までに新しい有人月ミッションを策定する計画が発表された。この目標を達成するNASAのコンステレーション計画が2005年3月19日に公表され、批評家からは、すぐに"アポロ2.0"とあだ名された。しかし、この計画は2010年に予算の圧迫などを理由に中止されている。 中国は2017年にサンプルリターンすることを計画している。また、有人での月面探査も計画中である。 インドは、2010年から2011年に新しい月ミッションを開始し、サンプル回収や実験を行う探査車を上陸させることを計画している。探査車を使って、水を探すために月面を掘ることも計画している。また、インド宇宙研究機関は2014年までに有人飛行を、2020年までに有人月探査を行うことも計画している。 日本の宇宙航空研究開発機構は、2010年代後半にかぐや後継機 (SELENE-2) を打上げ、日本初の月面着陸を予定している。さらに2020年までに有人月探査、2030年までに月面基地の建設を計画しているが、この計画への予算はついていない状況である。 韓国では、朴槿恵政権下で2020年までの月探査用ロケットの打ち上げを計画していたが、文在寅政権に変わり計画の見直しが進んでいる。 ロシアも、かつて凍結されたルナグローブ計画を再開し、2012年に無人探査車、軌道船を打ち上げることを計画している。 ドイツも2007年3月に、2012年までに月周回探査機レオを打ち上げると発表したが、資金上の制約により中止となった。 2007年8月、NASAは今後の月探査では全て国際単位系を用いると発表した。これにより、既に国際単位系を用いている他国の宇宙機関との協業が促進されることが期待される。 欧州宇宙機関は、オーロラ計画の一環として月への有人探査の意志を持っていることを表明した。 2007年9月13日、Xプライズ財団はGoogle社の協力を得て、Google Lunar X Prizeの開催を発表した。このコンテストでは、「民間の資金により月面に探査車を着陸させ、500m以上の走行、地球へ動画、静止画、データを送信すること、等のいくつかの課題を達成すること」を求めている。
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