1994年以降の再発見と観光とは? わかりやすく解説

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1994年以降の再発見と観光

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/30 19:04 UTC 版)

アル=マグタス」の記事における「1994年以降の再発見と観光」の解説

第三次中東戦争六日戦争1967年)の結果ヨルダン川停戦ラインとして両岸ともが軍事的に重要になり、巡礼者たちが立ち寄れなくなった1982年以降カスル・エル・ヤフド立ち入り禁止のままだったが、イスラエルそれより北方のヤルデニト(Yardenit遺跡でのキリスト教徒洗礼許諾した。1994年ヨルダンイスラエル間の和平Israel–Jordan peace treaty)に続き宗教史強い関心抱いていたヨルダン王子ガーズィーがフランシスコ会士の考古学者に、何が洗礼遺跡となっているか実見すべきと説得され一緒に訪れた後に、遺跡への接近再開された。そして、ガーズィーらが古代ローマ時代活動後を発見したことは、その後の進展促すのに十分だった。まもなくモハンマド・ワヘーブ(Dr. Mohammad Waheeb)に率いられ数度発掘調査が行われ、1997年調査では古代遺跡再発見した1990年代発掘調査が行われていた時期であり、21世紀初頭からは元の状態の保存復元処置講じられるようになった2002年には、ヨルダン当局遺跡全面公開したイスラエル支配する西岸カスル・エル・ヤフドも、(1985年以降、軍の監視下でなら、ローマ・カトリック正教会それぞれの日取り公現祭/神現祭を祝うことだけは認められていたが)2011年には観光客向け公開された。2007年にはこの遺跡題材として、『イエス・キリスト洗礼 - 「ヨルダン川向こう側ベタニア」の発掘』(The Baptism of Jesus Christ – Uncovering Bethany Beyond the Jordan)と題するドキュメンタリー作品制作された。 ただ、多く観光客ひきつけてきたのはヨルダン側よりもイスラエル支配する西側の方で、その差は50万人数万人とも、30万人10万人とも言われている。BBCイスラエル側のヤルデニトには、年間40万人以上が訪れているとした。イスラエルヨルダン洗礼者ヨハネ活動場所について争ってきたが、その背景として『フィナンシャル・タイムズ ドイツ版』は観光客獲得競争指摘している。 ミレニアム祝われ2000年には、ヨハネ・パウロ2世ローマ教皇として初めアル=マグタス訪れた。それに続き教皇庁関係者国賓級の訪問者らが訪れた2002年には遺跡の発見初めて、キリスト教徒たちによってイエスの洗礼祝ったそれ以降毎年数千人のキリスト教巡礼者訪れ、「ヨルダン側の向こう側ベタニア」でのイエスの公現を祝っている。また、2002年以降遺跡観光客にも公開されているため、巡礼者だけでなく観光客も引きもきらずに訪れている。2015年には国際連合教育科学文化機関UNESCO)の世界遺産リストにも登録された。ただし、対象となるのは東岸遺跡地区だけであってイスラエル側のカスル・エル・ヤフド含まれないヨルダン側の洗礼遺跡国王アブドゥッラー2世任命された者たちで構成される独立した委員会洗礼遺跡委員会(the Baptism Site Commission)によって管理されている。

※この「1994年以降の再発見と観光」の解説は、「アル=マグタス」の解説の一部です。
「1994年以降の再発見と観光」を含む「アル=マグタス」の記事については、「アル=マグタス」の概要を参照ください。

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