1977年の阪急ブレーブス では、1977年の阪急ブレーブス における動向をまとめる。
この年の阪急ブレーブスは、上田利治 監督の4年目のシーズンであり、3年連続8度目のリーグ優勝と日本シリーズ3連覇を果たしたシーズンである。
概要
3年連続のリーグ優勝を目指すチームは中日 との間で交換トレードを行い、稲葉光雄 と島谷金二 を獲得。ドラフトでも佐藤義則 を1位で指名するなど、戦力を整備。佐藤、稲葉の加入などで投手陣の層が厚くなったチームは近鉄 や南海 の追い上げを振り切り、前期を4年連続で優勝。後期はロッテ の優勝を許したが、投打ともに一枚上の阪急がプレーオフでの勝利を予想された。後期優勝のロッテとのプレーオフ初戦は代打の切り札・藤井栄治 が満塁本塁打を放つなどロッテ投手陣をKOして18-1で勝ったが、第2戦以降は打線がロッテ投手陣の前に沈黙して一度は王手をかけられた。しかし3年前 のリベンジに燃えるチームは第4戦に勝って2勝2敗とすると、続く第5戦も勝利して3年連続のパ・リーグ 優勝を敵地・宮城球場 で決めた。日本シリーズ は長嶋茂雄 監督率いる巨人 と2年連続の対決となったが、投打ともに巨人を圧倒して4勝1敗で破り3年連続の日本一を決めた。投手陣はエース山田久志 が2.28で最優秀防御率とMVPを、稲葉が.739で最高勝率を獲得し、3年目の山口高志 が10勝11セーブをあげ、白石静生 も7勝ながらも規定投球回に到達した。
1977年パシフィック・リーグ順位変動
前期
順位
4月終了時
5月終了時
前期成績
1位
近鉄
--
阪急
--
阪急
--
2位
南海
1.0
近鉄
0.5
南海
1.5
3位
阪急
3.0
南海
3.0
近鉄
2.5
4位
日本ハム
5.5
ロッテ
6.0
日本ハム
4.0
5位
クラウン
6.5
日本ハム
8.5
ロッテ
8.0
6位
ロッテ
8.0
クラウン
9.0
クラウン
14.0
後期
順位
7月終了時
8月終了時
後期成績
1位
クラウン
--
ロッテ
--
ロッテ
--
2位
阪急
2.0
クラウン
2.0
阪急
0.5
3位
ロッテ
3.0
日本ハム
2.5
南海
4.0
4位
日本ハム
阪急
2.5
日本ハム
7.0
5位
近鉄
4.0
南海
5.0
クラウン
7.5
6位
南海
6.0
近鉄
6.0
近鉄
8.0
*優勝はプレーオフで決定。2位以下はプレーオフの結果に関係なく勝率順で決定
プレーオフ
1977年 パシフィック・リーグプレーオフ
日付
試合
ビジター球団(先攻)
スコア
ホーム球団(後攻)
開催球場
10月9日(日)
第1戦
ロッテオリオンズ
1 - 18
阪急ブレーブス
阪急西宮球場
10月10日(月)
第2戦
ロッテオリオンズ
3 - 0
阪急ブレーブス
10月11日(火)
移動日
10月12日(水)
第3戦
阪急ブレーブス
1 - 3
ロッテオリオンズ
県営宮城球場
10月13日(木)
第4戦
阪急ブレーブス
4 - 2
ロッテオリオンズ
10月14日(金)
第5戦
雨天中止
10月15日(土)
阪急ブレーブス
7 - 0
ロッテオリオンズ
年間優勝:阪急ブレーブス
日本シリーズ
1977年 日本シリーズ
日付
試合
ビジター球団(先攻)
スコア
ホーム球団(後攻)
開催球場
10月22日(土)
第1戦
読売ジャイアンツ
2 - 7
阪急ブレーブス
阪急西宮球場
10月23日(日)
第2戦
読売ジャイアンツ
0 - 3
阪急ブレーブス
10月24日(月)
移動日
10月25日(火)
第3戦
阪急ブレーブス
2 - 5
読売ジャイアンツ
後楽園球場
10月26日(水)
第4戦
阪急ブレーブス
5 - 2
読売ジャイアンツ
10月27日(木)
第5戦
阪急ブレーブス
6 - 3
読売ジャイアンツ
優勝:阪急ブレーブス(3年連続3回目)
[ 1]
オールスターゲーム1977
できごと
選手・スタッフ
監督
二軍監督
コーチ
投手
捕手
内野手
外野手
[ 5]
表彰選手
ベストナイン
選手名
ポジション
回数
山田久志
投手
2年連続4度目
加藤秀司
一塁手
3年連続4度目
マルカーノ
二塁手
2年ぶり2度目
福本豊
外野手
2年連続5度目
高井保弘
指名打者
初受賞
ダイヤモンドグラブ賞
選手名
ポジション
回数
山田久志
投手
初受賞
加藤秀司
一塁手
3年連続3度目
島谷金二
三塁手
2年ぶり2度目
大橋穣
遊撃手
6年連続6度目
福本豊
外野手
6年連続6度目
大熊忠義
初受賞
ドラフト
出典
1930年代
1940年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
脚注
1936年から1946年までは「阪急軍」(1945年は戦況悪化のため、公式戦を休止。合同チームによる非公式戦のみ開催。) 1947年から1988年までは「阪急ブレーブス」 1989年から1990年までは「オリックス・ブレーブス」 1991年から2004年までは「オリックス・ブルーウェーブ」(2004年オフに大阪近鉄バファローズ と球団合併) 2005年から「オリックス・バファローズ」
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代