1989年の読売ジャイアンツ (1989ねんのよみうりジャイアンツ)では、1989年の読売ジャイアンツ の動向をまとめる。
この年の読売ジャイアンツは2回目の藤田元司 監督体制の1年目(通算4年目)のシーズンである。
概要
辞任した王貞治 前監督に代わり、藤田元司がこの年から再び就任。藤田監督は就任早々ディフェンス面の再強化を図るべく、西本聖 を交換トレードで中日 に放出し、代わって一昨年 まで中日の正捕手だった中尾孝義 を獲得。また前年まで三塁手を守っていた原辰徳 を外野に、一塁の中畑清 を三塁、遊撃の岡崎郁 を一塁にそれぞれコンバートするなど内野陣を再編。さらに捕手陣では山倉和博 に代わってレギュラーになった中尾のほか、村田真一 を二番手捕手として起用するなど山倉・中尾と競争させた。投手陣では王監督時代はリリーフでの起用が多かった斎藤雅樹 が先発に復帰し、槙原寛己 ・桑田真澄 と新三本柱を形成。打線では中畑が故障して控えに回ったものの、原やこの年首位打者で4割近くを打ったウォーレン・クロマティ が活躍し、さらに岡崎とこの年から一塁手となった駒田徳広 のコンビは「最強の6・7番」と言われた。チームは5月まで広島 と首位を争ったが、6月以降は広島に代わって首位に立つとゲーム差を広げていき、10月6日の大洋 戦(横浜スタジアム )に5-0で勝って2年ぶりの優勝を果たした。この年の優勝により、当時「ニュースステーション 」でキャスターを務めていた久米宏 が同番組での企画で公約した通り丸刈り になったことや「NNNニュースプラス1 」[ 3] に出演し万歳三唱したことが話題となり[ 4] 、日本一は近鉄 相手に3連敗4連勝の大逆転劇で話題となった[ 5] [ 6] 。
レギュラーシーズン
オーダー変遷
開幕:4/8
5/2
6/1
7/1
8/1
9/2
優勝:10/6
1
三
中畑清
右
白幡隆宗
三
中畑清
二
緒方耕一
左
緒方耕一
右
緒方耕一
右
緒方耕一
2
遊
勝呂博憲
遊
勝呂博憲
遊
川相昌弘
遊
川相昌弘
遊
川相昌弘
遊
勝呂博憲
遊
勝呂博憲
3
二
篠塚利夫
二
篠塚利夫
二
篠塚利夫
中
クロマティ
三
岡崎郁
二
篠塚利夫
三
岡崎郁
4
左
原辰徳
左
原辰徳
左
原辰徳
左
原辰徳
中
クロマティ
中
クロマティ
中
クロマティ
5
中
クロマティ
中
クロマティ
中
クロマティ
三
岡崎郁
一
駒田徳広
三
岡崎郁
左
原辰徳
6
一
岡崎郁
三
岡崎郁
一
岡崎郁
一
駒田徳広
二
篠塚利夫
左
原辰徳
一
駒田徳広
7
右
駒田徳広
一
駒田徳広
右
駒田徳広
右
井上真二
右
井上真二
一
駒田徳広
二
篠塚利夫
8
捕
中尾孝義
捕
山倉和博
捕
中尾孝義
捕
中尾孝義
捕
中尾孝義
捕
中尾孝義
捕
中尾孝義
9
投
桑田真澄
投
香田勲男
投
槙原寛己
投
斎藤雅樹
投
斎藤雅樹
投
斎藤雅樹
投
宮本和知
[ 7]
1989年セントラル・リーグ順位変動
順位
4月終了時
5月終了時
6月終了時
7月終了時
8月終了時
9月終了時
最終成績
1位
広島
--
広島
--
巨人
--
巨人
--
巨人
--
巨人
--
巨人
--
2位
巨人
3.5
巨人
0.0
広島
2.5
広島
7.0
広島
8.0
広島
4.5
広島
9.0
3位
ヤクルト
8.0
阪神
10.5
阪神
15.5
中日
14.0
中日
13.0
中日
13.0
中日
15.5
4位
阪神
8.0
ヤクルト
11.5
ヤクルト
15.5
ヤクルト
20.0
ヤクルト
24.5
ヤクルト
23.0
ヤクルト
28.5
5位
中日
8.0
中日
12.0
中日
阪神
22.0
阪神
29.0
阪神
28.0
阪神
30.5
6位
大洋
8.5
大洋
14.0
大洋
17.0
大洋
24.0
大洋
30.5
大洋
33.5
大洋
36.5
日本シリーズ
1989年 日本シリーズ
日付
試合
ビジター球団(先攻)
スコア
ホーム球団(後攻)
開催球場
10月21日(土)
第1戦
読売ジャイアンツ
3 - 4
近鉄バファローズ
藤井寺球場
10月22日(日)
第2戦
読売ジャイアンツ
3 - 6
近鉄バファローズ
10月23日(月)
移動日
10月24日(火)
第3戦
近鉄バファローズ
3 - 0
読売ジャイアンツ
東京ドーム
10月25日(水)
第4戦
近鉄バファローズ
0 - 5
読売ジャイアンツ
10月26日(木)
第5戦
近鉄バファローズ
1 - 6
読売ジャイアンツ
10月27日(金)
移動日
10月28日(土)
第6戦
読売ジャイアンツ
3 - 1
近鉄バファローズ
藤井寺球場
10月29日(日)
第7戦
読売ジャイアンツ
8 - 5
近鉄バファローズ
優勝:読売ジャイアンツ(8年ぶり17回目)
[ 1]
オールスターゲーム1989
できごと
選手・スタッフ
監督
一軍コーチ
二軍監督・コーチ
投手
捕手
内野手
外野手
[ 8] [ 9]
表彰選手
斎藤雅樹(投手、初受賞)
中尾孝義 (捕手、7年ぶり2度目)
ウォーレン・クロマティ(外野手、2年ぶり3度目)
中尾孝義(捕手、7年ぶり2度目)
駒田徳広 (一塁手、初受賞)
川相昌弘 (遊撃手、初受賞)
ドラフト
出典
1930年代
1940年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
1945年は戦況悪化のため、公式戦を休止。合同チームによる非公式戦のみ開催。
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代