1967年開通の新仲哀隧道
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「新仲哀トンネル」の記事における「1967年開通の新仲哀隧道」の解説
仲哀峠は行橋市と田川市の中間に位置する峠で、京築地域と筑豊地方を結ぶ交通の要所である。新仲哀トンネル開通前は明治時代に開通したヘアピンカーブが続く狭い峠道を通り、頂上付近の仲哀隧道を通過しなければならなかった。その上、戦後の高度成長期の到来で交通量が増加してきたことにより、旧道より標高の低い位置に新道トンネルが建設された。この新道は2車線で、カーブを少なくしたルートであったため所要時間の短縮にもつながった。 この新道トンネルは1967年に開通し、3代目のトンネルが開通するまでの40年に渡り交通の要所としての役割を担った。しかし、時代が平成に入ると交通量はさらに増大し、歩道がなく歩行者や二輪車が危険にさらされるという問題が浮上したため、歩道付きで現道よりも広い新道トンネルの計画が発表された。2007年3月5日に3代目の新仲哀トンネルが開通したため、2代目のトンネルは閉鎖された。 田川郡香春町の仲哀峠から京都郡みやこ町を通り、行橋市の行橋IC入口交差点に至る区間は2車線であり、このうち仲哀峠区間は前述の通り改良整備はされたものの4車線化については未事業化区間として残されている。これを受けて、仲哀峠を含む香春町 - 行橋市の未事業化区間について、拡幅およびバイパス建設等を行うための第1回計画段階評価の手続きが2019年(令和元年)9月11日に行われた。仲哀峠については、現在閉鎖中である新仲哀隧道(2代目トンネル)の補修・補強を行って再利用することで4車線化する方針が決まった。新仲哀トンネル区間については2022年(令和4年)に福岡県田川郡香春町大字鏡山 - 京都郡みやこ町勝山松田に至る延長2.2 kmが仲哀拡幅として事業化された。
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