130・131系統 (Yループ)
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「横浜市営バス滝頭営業所」の記事における「130・131系統 (Yループ)」の解説
No.運行区間130A 桜木町駅 → 伊勢佐木町 → 山元町 → 柏葉 → 元町 → 中華街入口 → 桜木町駅 131A 桜木町駅 → 中華街入口 → 元町 → 柏葉 → 山元町 → 伊勢佐木町 → 桜木町駅 130B パシフィコ横浜 → 桜木町駅 → 伊勢佐木町 → 横浜スタジアム前 → 中華街入口 → 桜木町駅 → パシフィコ横浜 131B パシフィコ横浜 → 桜木町駅 → 中華街入口 → 横浜スタジアム前 → 伊勢佐木町 → 桜木町駅 → パシフィコ横浜 横浜博覧会 (YES '89) 開催と同時に、1989年3月25日より運行開始した都心循環線。現行の130系統 (2代目) とは別系統である。 同一ルートを130系統が内回り、131系統が外回りで循環する。20分間隔での運行。桜木町駅でのバスのりばは、現在パシフィコ横浜行きやピアライン、「あかいくつ」が使用している4番のりばで発着していた。 開業時は桜木町駅が起終点で、当時の方向幕の表示は、130系統が「野毛町・桜木町駅循環」、131系統が「県庁前・桜木町駅循環」であった。1991年のパシフィコ横浜開業後に延伸され、起終点がパシフィコ横浜に変更された。また横浜スタジアムを経由するルートとなった。 「あかいくつ」や「みなとみらい100円バス」などの特殊系統とは異なり、一般路線と同様に系統番号が旅客案内に使用され、運賃・バスカード等の取扱も一般系統と同一であった。循環運行のほかに長者町1丁目発着の出入庫便が一日数本運行されていた。 運行開始当初から、一般大型車両とは異なるカラーリングの専用車両により運行され、女性運転手が優先的に当系統の乗務を担当するなど、他の一般系統とは差別化された特殊系統であった。専用車両の運行開始時のカラーリングはネイビーブルーと白で、これは市電滝頭営業所併設の滝頭工場で製造された、横浜市電最後の新車1600型の登場時の塗装を模したものである。 当系統の専用車両として、1988年に発売された日産ディーゼル・RB(P-RB80G)が8台(8-4322~4329号車)導入された。はしご型フレームを持つワンステップバスで、当時の横浜市営バスの標準仕様(2段窓・中引戸)とは異なり逆T字窓・中折戸であった。車体は西日本車体工業製の「日デオリジナルボディ」である。それまで東日本では日産ディーゼル車は富士重工製の車体で導入されていたが、これが首都圏の路線バスとしては初となる西工ボディの採用例となった。また1980年代当時は珍しかったトルコンATを採用するなど、みなとみらい地区のお披露目舞台となる横浜博覧会に向けて、実験的要素がふんだんに盛り込まれた車両となっていた。 1994年の路線再編時に「Yループ」の愛称が与えられた。「Yループ」への変更時に専用車両のカラーリングが変更され、車体前面に「Yループ」ロゴが追加された。また沿線の商店街団体の発案により、地域活性化のため横浜中心市街地の魅力をPRするイラストバスとすることを企画し、1台ごとに異なるイラストが描かれた。また、この際に1台(8-4329号車)が港北ニュータウン営業所へ転属し、308系統専用車両として白地に緑色をベースとした同系統の専用塗装に変更されている。 末期には専用車両の経年廃車に伴い、一般路線用の中型長尺車や大型車が使用され、循環両方向ともに30分間隔程度の運行となっていた。みなとみらい地区の路線拡充にシフトした2002年4月の路線再編時に運行終了したが、仕様が特殊だったこともあり、廃車となった専用車両が他のバス事業者へ移籍することはなかった。
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