国際バスケットボール連盟とは? わかりやすく解説

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国際バスケットボール連盟

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/13 03:46 UTC 版)

国際バスケットボール連盟
Fédération Internationale de Basketball
略称 FIBA
標語 We Are Basketball
設立 1932年6月18日
種類 国際競技連盟
所在地
貢献地域 世界
会員数
213団体
公用語 英語フランス語[1]
会長 ハマネ・ニアン英語版
事務局長 アンドレアス・ザグリス英語版[2]
重要人物 ボリスラフ・スタンコビッチ英語版
イェオルイオス・バッシラコポウロス英語版
Manfred Ströher
ウェブサイト www.fiba.basketball
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国際バスケットボール連盟(こくさいバスケットボールれんめい、Fédération Internationale de Basketball、略称FIBA [ˈfbə])は、バスケットボール(5人制、3x3)の国際競技連盟である。

概要

FIBAという略称は、元の名称「国際アマチュアバスケットボール連盟」(Fédération Internationale de Basketball Amateur)の略称に由来する。1989年に「アマチュア」(Amateur)という単語が名称から外されたが、"BA"は"Basketball"の最初の2文字を表すものとして、略称はそのままとされている。

FIBAは、バスケットボールのルールを策定、国際競技会の開催、国を越えた選手の移籍の規制、国際審判員の任命の管理を行っている。現在、合計213の国内競技連盟が加盟しており、これは国際サッカー連盟(FIFA)の211協会をも上回る数字である。但し、2020年6月11日時点のFIBAランキングは、男子が168協会、女子が124協会である[3]日本バスケットボール協会の加盟は1936年。1989年以降、アフリカアメリカアジアヨーロッパオセアニアの5つの大陸連盟が組織されている。

FIBAは、IOCの公認である男女のFIBA世界オリンピック予選トーナメントと夏季オリンピックバスケットボールトーナメントの両方を開催している。[4]

4年に1度、男子ナショナルチームの世界大会であるFIBAバスケットボール・ワールドカップを開催しており、優勝チームには、バスケットボールの発案者ジェームズ・ネイスミスに因んで名付けられたネイスミス・トロフィーが贈られる。この大会は、1970年から2014年までFIFAワールドカップと同じ年に開催されていたが、2019年以降はその翌年の開催となる。女子ナショナルチームの大会であるFIBA女子バスケットボール・ワールドカップも4年に1度開催され、1986年から2014年までは男子の大会と同じ年に別の国で開催された。2018年以降もFIFAワールドカップと同じ年に開催される。

2009年にFIBAは、2010年7月に男女それぞれの12チームによるFIBA U17バスケットボール・ワールドカップ、2010年10月に8チームによるFIBA世界クラブ選手権を開催することを発表した。ただし、FIBA世界クラブ選手権は開催されず、その代わりに1996年まで開催されていた男子チームのみのFIBAインターコンチネンタルカップを2013年から再開した。

2011年には3x3のナショナルチームの大会であるFIBA 3x3 U-18世界選手権英語版を開催し、翌2012年からはFIBA 3x3世界選手権(現 FIBA 3x3ワールドカップ)を開催している。どちらも、当初は男子・女子の他に混合チームのトーナメントがあったが、現在は行われていない。3x3 U-18世界選手権は32チーム、3x3ワールドカップは24チームが参加し、偶数年に開催される。

歴史

FIBAの5つの大陸連盟
ミーのFIBA本部

1930年にバスケットボールがオリンピックの正式種目となることが決定し、その2年後の1932年にスイスのジュネーブでFIBAが設立された。当時の名称はFédération internationale de basket-ball amateur(国際アマチュアバスケットボール連盟)だった。原加盟国はアルゼンチンチェコスロバキアギリシャイタリアラトビアポルトガルルーマニアスイスの8ヶ国であった。1936年ベルリンオリンピックにおいて、バスケットボールの創設者であるジェームズ・ネイスミスをFIBAの名誉会長に任命した。

1950年からは男子の、1953年からは女子のワールドカップ(当初は世界選手権)を開催している。1986年から2014年までは、どちらの大会も4年ごとに、夏季オリンピックの2年後に開催された。2015年以降は男子の大会のみ1年ずらされ、夏季オリンピックの前年に開催されることとなった。

1989年4月7日、1988-89シーズンのFIBAヨーロピアンカップ終了後にミュンヘンで開催された特別総会で、FIBA加盟国は56対13の票決で、ワールドカップやオリンピックなどの国際大会にNBA選手が参加することを認めることを決定した。[5][6][7]

FIBAの本部は、1956年にミュンヘンに移転し、2002年にジュネーブに戻った。1991年にFIBA殿堂が設立された。2013年に、FIBAはミー(ミース)の新しい本部に移転した。2020年東京オリンピックから3x3が正式種目となった。

歴代会長

[8]
1932–1948 レオン・ブッファード英語版
1948–1960 ウィラード・N・グライム英語版
1960–1968 アントニオ・ドス・レイス・カルネイロ英語版
1968–1976 アブデル・モネイム・ワハビー英語版
1976–1984 Gonzalo Puyat II
1984–1990 Robert Busnel
1990–1998 ジョージ・E・キリアン英語版
1998–2002 アブドゥライ・シェイェ・モローフランス語版
2002–2006 () 程萬琦中国語版
2006–2010 ロバート・エルフィンストーン
2010–2014 Yvan Mainini
2014–2019 オラシオ・ムラトーレスペイン語版
2019–現在 ハマネ・ニアン英語版

歴代事務総長

1932–1976 レナト・ウィリアム・ジョーンズ英語版
1976–2003 / ボリスラフ・スタンコビッチ英語版
2003–2018 パトリック・バウマン
2018–現在 アンドレアス・ザグリス英語版

主な主催大会

過去の大会

大会結果

大会名 優勝 スコア 準優勝 次回年
ナショナルチーム
FIBAバスケットボール・ワールドカップ 2019 2023
FIBA U19バスケットボール・ワールドカップ 2023 2025
FIBA U17バスケットボール・ワールドカップ 2022 2024
FIBA3x3ワールドカップ 2023
女子ナショナルチーム
FIBA女子バスケットボール・ワールドカップ 2022 2026

FIBAランキング

FIBAでは、過去8年間の主要国際大会での成績を元に各国のナショナルチームのランキングであるFIBAランキングを発表している[3]。詳細はFIBAランキングを参照。

クリーンスタジアム

FIBA主催大会(W杯予選含む)の期間中は、FIBA管理エリア(スタジアムおよび大会関連施設)内において掲げられる広告は、公式パートナー・サプライヤーの出稿するものだけに制限され、それ以外のすべての企業名が排除され、使えなくなる。そのため、FIBA主催大会で使われるすべての会場は、大会期間中に限り、通常の広告看板はすべて目隠しされ、または一時的に撤去される。この状態を「クリーンスタジアム」という。

またこのルールはネーミング・ライツを採用しているスタジアム名にも適用され、同じく一時的な名称変更(施設の正式名称などで表示)が行われる。なお、夏季オリンピックでは大会ロゴをあしらった横断幕のみが観客席最前列に掲げられており、FIBAパートナー・IOC公式スポンサーであっても広告は一切掲示できない。

脚注

  1. ^ 2014 General Statutes of FIBA, Article 47.1
  2. ^ http://www.fiba.basketball/news/fiba-central-board-appoints-andreas-zagklis-as-secretary-general
  3. ^ a b FIBAランキング-国際バスケットボール連盟公式HP
  4. ^ Presentation”. FIBA.basketball. 2024年8月13日閲覧。
  5. ^ "Basketball federation will allow NBA players in Olympics", Washington Post News Service, via The Olympian, April 8, 1989, page 2C.
  6. ^ Kalb, Elliott; Weinstein, Mark (2009). The 30 Greatest Sports Conspiracy Theories of All-Time. Skyhorse. p. 71. ISBN 9781602396784. オリジナルのApril 8, 2023時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20230408065800/https://books.google.com/books?id=1715slX-OrEC&pg=PA71 5 May 2020閲覧。 
  7. ^ Freedman, Lew (2015). The 100 Most Important Sporting Events in American History. ABC-CLIO. p. 121. ISBN 9781440835759. オリジナルのApril 8, 2023時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20230408104641/https://books.google.com/books?id=OgjHCgAAQBAJ&pg=PA121 5 May 2020閲覧。 
  8. ^ President of FIBA”. fiba.basketball. 11 May 2019閲覧。

関連項目

FIBAパートナー
グローバルサプライヤー

外部リンク


国際バスケットボール連盟

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/01/09 07:59 UTC 版)

コソボの国際競技連盟への加盟」の記事における「国際バスケットボール連盟」の解説

2008年4月26日に国際バスケットボール連盟(FIBA)は、加盟への必要条件満たされていないとして、コソボバスケットボール連盟(FBK)の加盟申請拒否した続いてFIBA及びFIBAヨーロッパスポーツ理事のルボミル・コトレバとコスタ・イリエフは、FIBA中央委員会へのレポート作成準備をするためにコソボ訪問した。そこでコトレバは次のように語った。「FBK受け入れられるためにこれ以上やるべきことはない。コソボFIBA承認されるべきかと尋ねられたらイエス答えるが、それがいつになるかは分からないコソボ承認するための決定別の機会行われるだろう」。その後FBK再度加盟申請を行うと、2008年12月6日から7日渡って開催されFIBA中央委員会において審議された。そこではFIBAFBK要請受け入れ根拠見出せいとして再度却下されることになった

※この「国際バスケットボール連盟」の解説は、「コソボの国際競技連盟への加盟」の解説の一部です。
「国際バスケットボール連盟」を含む「コソボの国際競技連盟への加盟」の記事については、「コソボの国際競技連盟への加盟」の概要を参照ください。

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