ワールド・ダーツ・フェデレイション
(世界ダーツ連盟 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/15 06:26 UTC 版)
ワールド・ダーツ・フェデレイション (World Darts Federation[WDF]、世界ダーツ連盟)は、ダーツの国際競技連盟の1つである。GAISFの加盟団体にもなっている。
1976年、14カ国の代表により組織された。 全ての国々にあるダーツの公式的な国内競技連盟であれば、会員資格に制限はない、としている。
会員
以下は、会員となっている国内競技連盟のある国の一覧である (70会員) [2]。
イギリスにおいては、ブリティッシュ・ダーツ・オーガナイゼイション (BDO) と、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドにおけるそれぞれの団体が、加入している。 ただし、プロフェッショナル・ダーツ・コーポレイション (PDC) は、加入していない。
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主なトーナメント
WDFのトーナメントは、WDFが開催するカップ (cup) のつくイヴェントと、会員が開催するイヴェントから、成り立っている。 これらのイヴェントは、主要なものは順に、プラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズというカテゴリに分類されており、メジャーと呼ばれるイヴェントもこれらのカテゴリに分類される。 なお、上位のトーナメントが、必ずしも下位のものより賞金が高いとは限らない[3]。
以下は、WDFのメジャーとプラチナ、そしてゴールドのトーナメントである。
メジャー
| トーナメント | 初開催 | 参加者 | 現チャンピオン | 賞金総額 |
|---|---|---|---|---|
| WDF ワールド・ダーツ・チャンピオンシップ 男子 | 2022年 | 48 | £200,000 | |
| WDF ワールド・ダーツ・チャンピオンシップ 女子 | 2022年 | 24 | £87,500 | |
| WDF ワールド・ダーツ・チャンピオンシップ ボーイズ | 2022年 | 4 | £9,500 | |
| WDF ワールド・ダーツ・チャンピオンシップ ガールズ | 2022年 | 2 | £3,000 | |
| ワールド・マスターズ 男子 | 1974年 | 291 | €35,000 | |
| ワールド・マスターズ 女子 | 1982年 | 186 | €15,000 | |
| ワールド・マスターズ ボーイズ | 1999年 | 86 | €1,280 | |
| ワールド・マスターズ ガールズ | 1999年 | 33 | €515 |
プラチナ (メジャー除く)
| トーナメント | 初開催 | 参加者 | 現チャンピオン | 賞金総額 |
|---|---|---|---|---|
| オランダオープン 男子 | 1973年 | 64 | 不明 | |
| オランダオープン 女子 | 1973年 | 64 | 不明 | |
| オーストラリアンダーツオープン 男子 | 2019年 | 24 | 35,000豪ドル | |
| オーストラリアンダーツオープン 女子 | 2019年 | 12 | 15,000豪ドル |
ゴールド (メジャー除く)
テレビ放送
現在のテレビ放送されるWDFのトーナメントは、BDOだけではもちろん、WDF全体で見ても、PDCに比べて少ない。
しかし、イギリスにおいては、ワールド・チャンピオンシップは、地上波のしかも公共放送であるBBCによって放送されていることもあり、PDCのものより多くの視聴数を獲得している。 また、BBC Twoの他の番組と比べた週間順位[4] でも、上位に入っている年が多い。
現在放送しているトーナメント
Lakeside ワールド・プロフェッショナル・ダーツ・チャンピオンシップス (BBC)
Winmau ワールド・マスターズ (BBC)
ダッチ・オープン (SBS 6)
過去に放送していたトーナメント
1989年より前は、現在とは異なり、多くのトーナメントが、テレビ放送されていた[3]。 この中には、現在も続くものも、終了したものも存在するが、テレビ放送の中止を受けて、トーナメントそのものが終了となったものも少なくない。 中には、PDCのプレイヤーが参加しなくなったことで、トーナメントのテレビ放送が終了したものもある。
現在も存続するトーナメント
WDF ワールド・カップ (ITV)
ブリティッシュ・オープン (BBC)
WDF ヨーロッパ・カップ (ITV)
終了したトーナメント
話題となるものを抜粋して紹介する。
MFI ワールド・マッチプレイ[5] (ITV)
Topic インターナショナル・ダーツ・リーグ[6] (SBS 6)
Bullit ワールド・ダーツ・トロフィー[6] (SBS 6)
ランキング
WDFには、プレイヤーの活躍を示すランキングが存在する。 BDOも独自のランキング・システムを持ち、WDFのものとは異なる。
システム
WDFのランキングは、現在の活躍による順位を示すものである (毎年、誰が1番活躍したかを決めるようなものではない) 。 対象は、過去12カ月であり、それ以前のものは失効となる。
WDFのトーナメントには、ランキングに反映されるトーナメントと反映されないトーナメントが存在し、ランキングに反映されるトーナメントでは、その順位により、ポイントが獲得できる。 このポイントの合計が高い順に、ランクが決定される。
ポイントが獲得できるのは、プラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズの4つのカテゴリに属するトーナメントであり、獲得できるポイントは、それぞれ異なる。 例えば、優勝した場合、それぞれ、270、180、90、45のポイントが獲得できる[7]。 ポイントが高いプラチナやゴールドのトーナメントは、#主なトーナメントを参照。
ポイント表
| プラチナ | ゴールド | シルバー | ブロンズ | |
|---|---|---|---|---|
| 優勝 | 270 | 180 | 90 | 45 |
| 準優勝 | 167 | 111 | 56 | 28 |
| ラスト4 | 103 | 68 | 34 | 17 |
| ラスト8 | 64 | 43 | 21 | 11 |
| ラスト16 | 39 | 26 | 13 | 6 |
| ラスト32 | 26 | 17 | 9 | - |
| ラスト64 | 13 | 9 | - | - |
現在のランキング
以下のランキングは、2024年2月21日現在のものである。
男子
| 順位 | 選手 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 1123 | |
| 2 | 906 | |
| 3 | 765 | |
| 4 | 678 | |
| 5 | 641 | |
| 6 | 626 | |
| 7 | 590 | |
| 8 | 576 | |
| 9 | 572 | |
| 10 | 567 |
女子
| 順位 | 選手 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 2867 | |
| 2 | 1786 | |
| 3 | 1380 | |
| 4 | 1333 | |
| 5 | 1247 | |
| 6 | 1019 | |
| 7 | 969 | |
| 8 | 963 | |
| 9 | 928 | |
| 10 | 922 |
ボーイズ
| 順位 | 選手 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 418 | |
| 2 | 410 | |
| 3 | 398 | |
| 4 | 321 | |
| 5 | 319 | |
| 6 | 291 | |
| 7 | 290 | |
| 8 | 281 | |
| 9 | 270 | |
| 10 | 256 |
ガールズ
| 順位 | 選手 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 1350 | |
| 2 | 1031 | |
| 3 | 830 | |
| 4 | 360 | |
| 5 | 292 | |
| 6 | 270 | |
| 7 | 264 | |
| 8 | 257 | |
| 9 | 248 | |
| 10 | 248 |
現在のランキングは、以下を参照。
- WDF World Rankings: Men 男子ランキング
- WDF World Rankings: Details Men 男子ランキング詳細
- WDF World Rankings: Women 女子ランキング
- WDF World Rankings: Details Women 女子ランキング詳細
過去のWDF No. 1s
以下は、WDFのランキングにおいて、年末に1位だったプレイヤーである[8][9][10]。
| 年 | 男子 | 女子 |
|---|---|---|
| 1976 | - | |
| 1977 | - | |
| 1978 | - | |
| 1979 | - | |
| 1980 | - | |
| 1981 | - | |
| 1982 | - | |
| 1983 | - | |
| 1984 | ||
| 1985 | ||
| 1986 | ||
| 1987 | ||
| 1988 | ||
| 1989 | ||
| 1990 | ||
| 1991 | ||
| 1992 | ||
| 1993 | ||
| 1994 | ||
| 1995 | ||
| 1996 | ||
| 1997 | ||
| 1998 | ||
| 1999 | ||
| 2000 | ||
| 2001 | ||
| 2002 | ||
| 2003 | ||
| 2004 | ||
| 2005 | ||
| 2006 | ||
| 2007 | ||
| 2008 | ||
| 2009 | ||
| 2010 | ||
| 2011 | ||
| 2012 | ||
| 2013 | ||
| 2014 | ||
| 2015 | ||
| 2016 | ||
| 2017 | ||
| 2018 | ||
| 2019 | ||
| 2020 | ||
| 2021 | ||
| 2022 | ||
| 2023 |
脚注
- ^ General Information WDF
- ^ Member Countries 2011年1月6日更新 WDF
- ^ a b Darts Event Calendar Darts Database
- ^ BARB Archived 2009年2月21日, at the Wayback Machine. Weekly Top 30s, Weekly Top 10sより。
- ^ これは、ジョン・ロウが、テレビ放送されるトーナメント史上初のナイン・ダート・フィニッシュを達成したトーナメントである。
- ^ a b これらのカテゴリは、メジャーであったが、PDCのプレイヤーが参加しなくなったことにより、テレビ放送が中止されたことを受け、トーナメントそのものが終了した。
- ^ WDF POINTS ALLOCATIONS WDF
- ^ WDF World Ranking Systems: Roll of Honour (1984-2008) WDF
- ^ WDF Awards 2009 WDF
- ^ WDF Monetary Awards: Wolfie & Deta top the 2010 rankings WDF
外部リンク
- World Darts Federation Official Homepage
- British Darts Organisation Official Website
- Darts Database
- International Dart Players Association
- List of archives for darts on television British Film Institute
- WDF Tournament Archives Tilburgse Dart Vereniging
- JSFD (日本におけるWDF会員)
- ワールド・ダーツ・フェデレイションのページへのリンク