高級車の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 09:49 UTC 版)
同排気量の車種よりも高額。 基本的な訴求項目である、走行性能、静粛性能などが優れている。ロールス・ロイスの車内は腕時計・懐中時計の秒針音しか聞こえないとされた。21世紀の現代では電子時計が一般的なのでそれさえも聞こえない。 いわゆる職人技による手作業で組まれる。ほぼすべての部品が手作業によって組み立てられている車種もある。自動化が主流だが、内装やエンジンなどに手作業を多用する。 ほとんど自動化されておらず、ラインなどもない。フェラーリやランボルギーニなどのように、エンジンを、鋳型を新規に起こして造るメーカーもある。 最低でも6気筒、排気量3リッター以上。ただし、近年は欧州車を中心にダウンサイジングの傾向がみられるため、必ずしもこの限りではない。 各種税金や維持費(自動車税、整備費など)が高い。「乗用車=贅沢品」という理由で高額な自動車税(奢侈税)を課している国もある。1989年以前の日本では、いわゆる3ナンバー車(排気量2リットル超、全長4700mm超、全幅1700mm超のいずれかに当てはまる)は(排気量にかかわらず)贅沢品とみなされ、一律に年間8万円あまりの自動車税が課せられていた。そのため、国産高級車やメルセデス・ベンツ、BMWでも排気量と寸法を下げた5ナンバー仕様(排気量2.0リッター、全幅1,700mm以下)が用意されることもあった。 盗難のリスクも高いという理由で任意保険料(自動車保険)も高くなる。 これらの特徴はあくまで一例であり、厳密な定義があるわけではない。極論をいえば、メーカーが「高級」または高級に準ずるキャッチコピーを冠すれば、それも高級車とされることがある(例として、トヨタ自動車のミニバン、アルファード/ヴェルファイアは300万円程度から購入可能であるが、「その高級車は、強い」、また同社5ナンバーミニバンのエスクァイアは200万円台から購入可能だが、「高級車の新たな進化系。」というキャッチコピーが与えられている)。 (少なくとも) 日本車においては実際のところ、例えばアッパーミドルクラスのマークXと高級車扱いされるクラウンやIS、GSでは見た目はともかくエンジンやプラットフォームに関しては同じものを使用しておりこれらの法則が当てはまりにくい。また、下位車種でもグレードによってはスペック上は上位車種より高級(排気量が大きい、装備が充実している、など)であったり、下位車種の上級グレードの方が上位車種の下級グレードより高額である、などといった逆転現象も散見される。
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