高級肉牛としての和牛とは? わかりやすく解説

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高級肉牛としての和牛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 16:03 UTC 版)

和牛」の記事における「高級肉牛としての和牛」の解説

役牛仕事は主に耕作運搬であったが、20世紀後半トラクタートラックに完全にとって代わられた。高まる牛乳消費応じるためには、乳量が多い外国産のホルスタイン種飼われており、和牛出番はなかった。そのため、1960年代和牛の飼育目的は役肉兼用から肉専用に切り替わっていった。 日本在来種とその性質引き継ぐ和牛は、肥育する筋肉脂肪混ざりやすい。そのような特徴は、牛自身にとっても過去日本人にとって有利なものではなかったが、肉食が広まると、他品種牛肉では得られない柔らかさとうまみにつながることが認められた。役畜としての役割がなくなると、脂肪交雑が多い肉を生産するための和牛飼養品種改良進められた。特に、1991年牛肉輸入自由化されると、中途半端な安さでは外国牛肉対抗できなくなり脂肪交雑しやすい黒毛和種高品質高価格生産する傾向強まった。 高級牛肉としての和牛輸出は、1990年代はじまったが、2000年発生した牛海綿状脳症 (BSE) のため各国から輸入禁止され一時途絶した2012年アメリカ2013年EU輸入禁止解かれてから、輸出数量金額ともに拡大している。2017年には台湾輸入禁止解かれ和牛輸入ブーム起きた中国2017年現在輸入禁止しているが、カンボジアから迂回輸入している可能性指摘される2003年12月にはアメリカでBSE発生したことにより米国産牛肉輸入禁止措置取られたことで、一部では米国産牛肉よりも高価なことを承知和牛切り替える動き見られた。例え吉野家過去の経緯などから米国産牛肉使用固執してきたが、BSE問題後も創業店として特別な位置付けがされてきた築地店や、出店契約他店との兼ね合い等から代替メニューを提供できない公営競技場内の店舗では、並盛500円大盛650円への値上げ行った上で和牛切り替えて販売継続していた。

※この「高級肉牛としての和牛」の解説は、「和牛」の解説の一部です。
「高級肉牛としての和牛」を含む「和牛」の記事については、「和牛」の概要を参照ください。

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