音楽・楽曲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 18:44 UTC 版)
「推しが武道館いってくれたら死ぬ」の記事における「音楽・楽曲」の解説
作中の音楽・楽曲関連はポニーキャニオンが担当しており、本作のプロデューサーである寺田悠輔が音楽プロデューサーとして劇伴をメインに担当し、横尾勇亮がキャラクターソングプロデューサーとして劇中歌を担当している。 劇伴では通常の楽曲制作の方法とは別に第3話など一部のシーンにて映像に合わせて音楽を制作するフィルムスコアリングという手法が採用されている。 作中アイドル「ChamJam」が歌う挿入歌に関しては原作者の平尾から「ローカル感を大切に」という希望が出されたため、アニメらしさとローカルアイドルらしさのバランスを探りながらの楽曲制作となった。ChamJamの曲は劇中歌「ずっと ChamJam」から制作が開始された。平尾から曲のイメージと参考曲が提供され、それをベースに寺田と横尾が第1話劇中歌の楽曲コンペを実施。複数の楽曲の中から作詞協力も務めた平尾やアニメスタッフの確認も得たうえで、原作漫画の歌詞やコールが再現されたヒザシ作詞・作曲の「ずっと ChamJam」が採用された。本楽曲をベースに雰囲気の違う曲が2曲制作され、劇中歌3曲を制作した後にオープニング制作が始まった。 オープニングテーマの「Clover wish」は劇中歌と異なり、今より力をつけていて、もしかしたら武道館にいけるぐらいになっているかもしれない「未来のChamJam」をイメージして制作。曲調として「ChamJamらしい可愛らしさを残しつつも洗練された感じ」というイメージを表現するため作詞・作曲に渡辺翔が起用された。 エンディングテーマは松浦亜弥の「♡桃色片想い♡」をえりぴよ役のファイルーズあいがキャラクター名義でカバーしている。本作はオタクを主人公とした物語であるため、えりぴよが歌唱を担当することは早期の段階から決められていた。当初はオタクの心の叫びを表現するロックな曲になる予定であったが、脚本制作が進むにつれて本編に直結する主題歌として、しっとりとした曲調が物語に合うという判断になった。また、本作を「人を応援するドラマ」としてみせるために「既存の恋愛ソングをカバーして、そこに推しを想うオタクの感情を重ねる」というコンセプトが決まった。また、カバー曲を起用することで、オタク以外の人にも「推しを想う」感情を伝えるという狙いもあった。これらのコンセプトに当てはまる楽曲として「♡桃色片想い♡」が選ばれた。また、舞菜のメンカラーがサーモンピンクであることから「鮭桃色片想い」として解釈できる点、作中の舞台が岡山であり桃とも重なりそうな点など、作品要素と重なりそうなところが多かった点も起用の理由となっている。歌詞もえりぴよが舞菜を想う気持ちと舞菜がえりぴよを想う気持ちに、双方から解釈できる。この曲のCDジャケットに描かれたえりぴよは、舞菜に出会って片想いに落ちた瞬間のえりぴよが描かれており、曲自体もこのときの心情で歌われている。
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