集団線量とは? わかりやすく解説

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しゅうだん‐せんりょう〔シフダンセンリヤウ〕【集団線量】


集団線量

集団線量は、集団をつくる住民あるいはある放射線業務従事した一人一人受けた放射線量をその集団全体について合計したのである。 集団線量の単位としては、人・シーベルト(人・Sv)などが用いられる例えば、原子力発電所周辺10万人が一人当たり0.05mSv被ばくしたときの集団線量は5人・Svとなる。

集団線量

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 08:42 UTC 版)

集団線量(しゅうだんせんりょう、英語:collective dose)とは、集団を対象にした放射線の線量評価のために評価対象とする集団における1人当たりの個人被曝線量を全て加算したもの。原子炉に起因する社会的リスクを把握するための指標で[1]疫学研究の手段として意図された指標ではない。原子炉の立地審査や核実験による放射性降下物や原子力事故などの重大事故の評価等に使われる。人・Svの単位で表す[2]


  1. ^ 日本原子力研究開発機構. “集団線量について”. 2012年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年7月17日閲覧。
  2. ^ 集団線量 (09-04-02-10) - 原子力百科事典ATOMICA 2021年5月11日閲覧。
  3. ^ a b 世界における人工放射線による放射線被ばく (09-01-05-07) - 原子力百科事典ATOMICA 2021年5月11日閲覧。
  4. ^ a b c d 国連科学委員会 Annex C 38 頁、表-9、閲覧 2011-07-17
  5. ^ http://www.icrp.org/docs/ICRP_Publication_103-Annals_of_the_ICRP_37(2-4)-Free_extract.pdf
  6. ^ 原子力安全委員会 平成21年7月9日
  7. ^ 「放射線防護の考え方」草間朋子ほか著、日刊工業新聞社、ISBN 4-526-02717-0
  8. ^ 草間朋子他『放射線防護の考え方』日刊工業新聞社1990年


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集団線量

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 11:04 UTC 版)

チェルノブイリ原発事故の影響」の記事における「集団線量」の解説

チェルノブイリ事故による放射能汚染は、低線量被曝対象範囲含めれば、ヨーロッパ全土に及び、ほとんどの人口被曝影響下にあり、1986年当時人口から欧州各国の集団線量が見積られている。原子放射線の影響に関する国連科学委員会 (UNSCEAR) によると、イタリアでは、集団甲状腺線量10万[人・Sv]、集団実効線量1万9,000[人・Sv]、ドイツでは、集団甲状腺線量は37,000[人・Sv]、集団実効線量1万3,000[人・Sv]とそれぞれ推定されている。 チェルノブイリ事故による1986-2005年の間の累計集団実効線量推定値出典UNSCEAR 2008対象者被曝人数(人)一人あたりの平均線量 (mSv)集団実効線量(人・Sv復旧作業53 117 61,200 避難民 115,000 31 3,600 ベラルーシロシアウクライナ汚染地区に住む住民 640 9 589,000 汚染地区外に住むベラルーシロシアウクライナ住民 9,800 1.3 125,000 ベラルーシロシアウクライナを除く欧州37カ国の住民 約5億 0.3 13

※この「集団線量」の解説は、「チェルノブイリ原発事故の影響」の解説の一部です。
「集団線量」を含む「チェルノブイリ原発事故の影響」の記事については、「チェルノブイリ原発事故の影響」の概要を参照ください。

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