集団線量の例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 08:42 UTC 版)
「低線量被曝問題」および「被曝」も参照 集団線量の例(出典 UNSCEAR-2008、UNSCEAR-1993) 大気圏核実験(502回、440メガトン)によるもの 2230万 人・Sv チェルノブイリ原子力発電所事故によるもの 全世界への影響 60万 人・Sv 周辺及びヨーロッパ各国の住民の被曝線量、32万 人・Sv 復旧作業者(総数53万人)の積算線量=61200 人・Sv スリーマイル島原発事故 40 人・Sv 東海村臨界事故 0.6 人・Sv 以下 直線しきい値なし仮説を敷衍すると、大集団が微小な放射線量に被曝した場合も、小人数が多めの放射線量に被曝した場合も、どちらも発生する健康被害は変わらないという結論になる。その為、例えば、100ミリシーベルト(一般公衆の年間線量限度の100倍)を200人が被曝する場合と、1マイクロシーベルトを2000万人が被曝する場合では、各個人の受ける被害が異なるが、全体では癌死する人数が同じになると評価される(これは科学的に実証されている訳ではなく、現在では仮説の1つであることに注意)。このとき、被ばく線量の分布を積分したものが、集団線量であり、単位は人・Svである。2つの例では、いずれも集団線量は20[人・Sv]になり、ICRP勧告60の比例係数0.05を用いると、被曝した人の中の1人が癌で死亡する被曝であると評価される。
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