陸上自衛隊での配備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 08:04 UTC 版)
「M24 SWS」の記事における「陸上自衛隊での配備」の解説
日本の陸上自衛隊では、64式7.62mm小銃に照準眼鏡(スコープ)を取り付けて狙撃銃として使用してきたが、本格的な狙撃専用銃に比べて有効射程や命中精度などが劣ることや、64式小銃が89式小銃に更新され減数となっていることから、狙撃専用銃器としてM24を対人狙撃銃の名称で導入した。 調達は2002年度(平成14年度)から全て対外有償軍事援助(FMS)により行われている。照準眼鏡はMk.4 LR/T M3と夜間用(近距離照準用暗視装置 三菱電機製造)の2種類。 陸上自衛隊の調達数予算計上年度調達数予算計上年度調達数予算計上年度調達数平成14年度(2002年) 64丁 平成20年度(2008年) 111丁 平成26年度(2014年) 50丁 平成15年度(2003年) 62丁 平成21年度(2009年) 159丁 平成27年度(2015年) 0丁 平成16年度(2004年) 72丁 平成22年度(2010年) 105丁 平成28年度(2016年) 0丁 平成17年度(2005年) 157丁 平成23年度(2011年) 91丁 平成29年度(2017年) 6丁 平成18年度(2006年) 164丁 平成24年度(2012年) 49丁 平成30年度(2018年) 6丁 平成19年度(2007年) 133丁 平成25年度(2013年) 75丁 合計 1,304丁 陸上自衛隊の狙撃手は、全国の普通科連隊に創設された狙撃班(定員6名)に配属されており、単独もしくは観測手と2人1組での行動が基本となっている。狙撃手、観測手ともに、ギリースーツを含む隠密行動用戦闘装着セットが支給されており、森林など偽装が必要な場所で活動する際はこれを着用する。 特殊作戦群や中央即応連隊、西部方面普通科連隊、対馬警備隊等で迷彩塗装を施して使用されるようになり、現在では全国の部隊でも塗装が行われるようになっている。 富士総合火力演習には2008年度から登場しており、2009年度の展示では500m先を走行中と想定した模擬車両の窓にある標的を狙撃した。2020年度には新たにM24A2が登場し、従来型の対人狙撃銃と共に狙撃を行った。 導入に合わせ射撃競技会でも『対人狙撃銃の部』が設けられた。 狙撃訓練中の陸上自衛官 迷彩塗装を施した対人狙撃銃 三脚を立てた対人狙撃銃を構える陸上自衛隊の狙撃手。ギリースーツで全身を覆い、対人狙撃銃にも迷彩塗装を施している。
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