闇将軍・脳梗塞とは? わかりやすく解説

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闇将軍・脳梗塞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 14:04 UTC 版)

田中角栄」の記事における「闇将軍・脳梗塞」の解説

ロッキード事件発覚による受託収賄罪逮捕、起訴されたことによって自民党を離党したが、すぐに保釈された上に受託収賄罪刑事訴訟長期裁判化して実刑確定ならないまま係争中であることを口実に、自身無所属候補として地元選挙区で1位当選し続け自民党籍を持たない無所属衆議院議員いわゆる自民党周辺居住者」)ながら派閥領袖として田中派通じて裏舞台から政界影響力維持し続けマスコミは「闇将軍」と称した。特に大平正芳鈴木善幸中曽根康弘首相就任には田中支持不可欠でありキングメーカーポジションであった閣僚党役員国会委員長人事にも関与し自身刑事訴訟における指揮権問題につながる法務大臣や党資金選挙における公認権限を持つ自民党幹事長などの重要ポスト田中派および田中に近い議員多く占めたまた、田中闇将軍として大きく影響力与えた内閣は「角影内閣」「直角内閣」「田中曽根内閣」とも呼ばれた。また自身無罪確定した場合自民党への復党による表舞台復帰総理総裁への返り咲きすら目論んでいた。 しかし、1984年10月から1985年2月にかけて、二階堂擁立劇や創政会結成など、自身シナリオにはない状況が相次ぎ支配力低下浮き彫りとなる。ストレスによる多量飲酒がたたり、1985年2月27日田中はついに脳梗塞倒れ東京逓信病院入院医師団は「被殻中心とした大脳基底核」が壊死した発表ジャーナリスト立花隆は、『朝日ジャーナル』に寄稿した記事で「それ(注・大脳基底核)が破壊されてしまったら、田中角栄田中角栄でなくなる。少なくとも、あの闘争心あふれた田中角栄ではなくなる。権力欲も物欲性欲失った田中角栄社会復帰したところで、政治的に何の意味もない」「政治家田中角栄はこれで政治生命を失うことになるだろう」と予測するが、その予測現実のものとなった。 娘の田中眞紀子家族同年4月末、当番病院詰めていた田中派議員知らないうちに田中目白台私邸に「一時帰宅」させた。5月11日病院側は「私邸リハビリ中。専門リハビリ自宅療養では困難」と発表したが、眞紀子は「病院発表には関知しない」との立場表明し病院長主治医早坂茂三らとの絶縁記者クラブ平河クラブ」に通告した5月16日眞紀子と夫の田中直紀衆議院議員東京逓信病院訪ね退院届け出た6月6日直紀イトーピア平河町ビル田中角栄事務所閉鎖発表これに伴い越山会東京事務所閉鎖されることとなった。 重い言語障害負った田中倒れてから8年眞紀子の完全管理下に置かれ目白私邸にほぼ引きこもったまま1993年この世去った

※この「闇将軍・脳梗塞」の解説は、「田中角栄」の解説の一部です。
「闇将軍・脳梗塞」を含む「田中角栄」の記事については、「田中角栄」の概要を参照ください。

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