鉄道工業とは? わかりやすく解説

鉄道工業

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/15 08:36 UTC 版)

鉄道工業株式会社(てつどうこうぎょう)は、かつて日本に存在した建設会社。

概要

1907年(明治40年)6月、菅原工務所の菅原恒覧と元鹿島組星野鏡三郎などが出資して設立。当初の社名は「鉄道工業会社」、初代社長は菅原恒覧。

社名のとおり、鉄道敷設に関する工事を専門に請負っていた。会社設立の前年には鉄道国有法が施行され、菅原が所有する甲武鉄道を含む全国の主な私鉄が国有化され、今後、国が発注する鉄道工事の増加が見込まれていた。

一方、鉄道敷設など高度な技術を要する工事の多くが欧米のお雇い外国人の指導に依存しており、国内の土木業者はそれぞれの得意分野で部分的に工事を請け負っているに過ぎなかった。これは、当時の土木業者の多くが封建的な徒弟制度を維持しており、欧米の最新技術の導入を困難にさせていたことにも起因していた。

自らも鉄道土木で身を起こした菅原恒覧は、こうした旧態依然とした土木業のあり方に不満を持っており、ヨーロッパの最新土木の技術と組織の両方を取り入れた日本初の鉄道敷設に関する設計から施工・監理まで一貫して行う総合請負業として同社を設立した経緯がある。後に菅原は鹿島組の鹿島精一と共に鉄道請負業協会(日本土木工業協会の前身)を設立し、土木請負業の積極的な近代化を図った。

1940年(昭和15年)、初代の菅原恒覧が死去し、2代目社長には実業家として活躍していた息子の菅原通済が就いた。通済は江ノ島江ノ島電鉄)、鎌倉の宅地開発で知られ、その実力から政界にも太いパイプを築いていた。

戦時中に労働力不足から朝鮮半島の労働力を内地の工事現場へと動員させたいわゆる強制連行については、他の土木業者に先んじて鉄道工業が労務動員の人数割り当てを受けており、その政治力が発揮されていたことを伺わせている。 満州の開拓政策による満州鉄道にも進出していた。

会社自体は戦後も暫く存続したが、菅原通済も関与が疑われた昭和電工事件などの影響もあり、また、通済の美術工芸品あさりによる計画倒産の噂もあり、清算されてその歴史を閉じている。なお、現在ある双葉鉄道工業、吉原鉄道工業、大阪鉄道工業(現大鉄工業)とは一切の関係は無い。 

主な請負工事

東北地方を拠点に東日本、九州、北海道や樺太にも進出し、数多くの鉄道土木工事を手掛けた。特にトンネル施行には実績があり、戦時中には陸海軍の地下壕建設等にも関わっていた。

国鉄線[1]
その他の土木工事

脚注

  1. ^ 亀井 1985, p. 73.

参考文献

  • 亀井正夫『山陰の鉄道建設史』美保土建文化部、1985年。NDLJP:12048096 

鉄道工業

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 02:51 UTC 版)

鉄道車両」の記事における「鉄道工業」の解説

世界でもっとも鉄道車両生産額大き企業は、中国中国中車である。21世紀初頭時点では、カナダボンバルディア・トランスポーテーションフランスアルストムドイツシーメンス三大鉄道車両メーカー称され、この3社で全体約半分シェア持っていた。しかしその後変動により、中国中国北車中国南車が1位と2位占めるようになり、両社合併して中国中車となった一方でシーメンス世界7位に転落した2012年時点での鉄道車両新車生産額は、1位中国北車中国)、2位中国南車中国)、3位ボンバルディア・トランスポーテーション(カナダ・ドイツ)、4位アルストムフランス)、5位ウラルワゴンマーシュ(ロシア)、6位シュタッドラー・レールスイス)、7位シーメンスドイツ)の順であったボンバルディアカナダ会社であるが、鉄道車両製造部門ボンバルディア・トランスポーテーションドイツベルリン本社置いており、ヨーロッパで従業員売り上げ比率高く実質的にヨーロッパ企業である。 2000年から2004年時点での統計では、世界市場におけるシェア首位ボンバルディア21%、2位アルストム17%3位シーメンス15%で、このほかにアメリカGEトランスポーテーション・システムが7%、同じくアメリカゼネラルモーターズ鉄道車両製造部門2005年エレクトロ・モーティブ・ディーゼル (EMD) として独立)が4%、イタリアアンサルドブレーダが4%などであった。ただしこの数値鉄道車両以外の鉄道システム部門数値含んでいる。 1999年から2000年掛けて統計では、全世界での鉄道車両生産額は約25ユーロであったこのうちヨーロッパが約60%、アジア太平洋20%北アメリカ18%、南アメリカ2%と、鉄道車両購入している市場の面でもヨーロッパ過半占めている。2001年時点で、全世界電気機関車は約2万7000両、ディーゼル機関車は約86000両、旅客車は約18万両貨車は約380万両存在している。 合併倒産現存していないものを含む鉄道車両メーカーの一覧については、鉄道車両の製造メーカー一覧参照

※この「鉄道工業」の解説は、「鉄道車両」の解説の一部です。
「鉄道工業」を含む「鉄道車両」の記事については、「鉄道車両」の概要を参照ください。

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