鈴木道彦とは? わかりやすく解説

鈴木道彦

読み方すずき みちひこ

江戸後期俳人医師。名は由之、号は金令舎・十時庵・垣庵・秋香庵など。仙台の人。白雄門人で、白雄弟子随一数えられる四方風土交誼を結び自家俳壇位置獲得化政期江戸俳壇重鎮句集に『蔦本集』などがある。歿後、『道彦七部集』が刊行された。文政2年1819)歿、63才。

鈴木道彦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/24 08:42 UTC 版)

鈴木 道彦
人物情報
生誕 (1929-04-26) 1929年4月26日
日本
出身校 東京大学
学問
研究分野 文学(フランス文学)
研究機関 一橋大学獨協大学
テンプレートを表示

鈴木 道彦(すずき みちひこ、1929年4月26日 - )は、日本フランス文学者獨協大学名誉教授[1]金嬉老「特別弁護団」のひとり。鈴木信太郎 (フランス文学者)の子。

略歴

フランス文学者鈴木信太郎の子として東京に生まれる。1953年、東京大学文学部仏文科を卒業し[2]同大学院へ進学する。卒業後に一橋大学助教授となり、後に教授[1]。その後獨協大学教授[1]

若い頃はサルトルに傾倒し、政治参加の評論を多く書いていた。

プルースト失われた時を求めて』の完訳に取り組み、1992年に抄訳を刊行したところ評判を呼んだ、完訳は1996年から2001年に集英社で刊行した。井上究一郎に続く二つ目の個人完訳となった。同翻訳で2002年読売文学賞受賞[3]日本翻訳文化賞受賞[1]

2022年、海老坂武他との翻訳のジャン=ポール・サルトル『家の馬鹿息子 ギュスターヴ・フローベール論』が日本翻訳出版文化賞受賞。 

金嬉老事件について

1968年金嬉老事件が起こると、銀座東急ホテルで「金さんへ」という呼びかけで始まる文書をとりまとめて、後日文化人・弁護士5人がその文書を吹き込んだテープを持って、金嬉老を訪ね会見した。

家族・親族

著書

  • 『サルトルの文学』紀伊国屋新書 1963、復刻単行判1994
  • 『アンガージュマンの思想』晶文社 1969
  • 『政治暴力と想像力』現代評論社 1970
  • 『プルースト論考』筑摩書房 1985
  • 『異郷の季節』みすず書房 1986 新装版2007
  • 『プルーストを読む』集英社新書 2002
  • 『越境の時 1960年代と在日』集英社新書 2007
  • 『マルセル・プルーストの誕生 新編プルースト論考』藤原書店、2013.10
  • 『フランス文学者の誕生 マラルメへの旅』筑摩書房 2014.10。父信太郎の評伝
  • 『余白の声 文学・サルトル・在日 鈴木道彦講演集』閨月社 2018.3
  • 『私の1968年』閏月社 2018.10

共著・編著

翻訳

  • 太陽の影 アルジェリア出征兵士の手記 ジャン・ミュレール 二宮敬小林善彦共訳 青木書店, 1958
  • アルジェリア戦争 私は証言する ジュール・ロワ 岩波新書, 1961
  • プルースト 世界の文学32:中央公論社, 1966
    • プルースト 世界文学全集28:集英社, 1973、のち新版。各「失われた時~」一部訳
  • 地に呪われたる者 フランツ・ファノン、浦野衣子共訳 みすず書房「著作集」, 1969、のち新版
  • シチュアシオン サルトル全集:人文書院 1970ほか。数巻分を共訳
  • 反逆は正しい 自由についての討論 サルトル/ガヴィ/ヴィクトール、海老坂武・山本顕一共訳 人文書院, 1975
  • プルースト文芸評論 筑摩叢書, 1977
  • プルースト全集11・12 ジャン・サントゥイユ 筑摩書房 1985。保苅瑞穂と共訳(一部)
  • 抄訳版 失われた時を求めて マルセル・プルースト 集英社(全2巻), 1992/集英社文庫(全3巻), 2002
  • 失われた時を求めて(全13巻)、集英社, 1996-2001/集英社文庫, 2006-2007、再版2017
  • プルーストの花園 マルセル・プルースト 集英社, 1998
  • 植民地の問題 サルトル 人文書院, 2000
  • 哲学・言語論集 サルトル 人文書院, 2001
  • 嘔吐 サルトル 人文書院, 2010

脚注

  1. ^ a b c d 鈴木道彦”. www.jimbunshoin.co.jp. 人文書院. 2022年7月31日閲覧。
  2. ^ 鈴木道彦”. みすず書房. 2022年7月31日閲覧。
  3. ^ 受賞作品一覧 | ニュース | 集英社 ― SHUEISHA ―”. 集英社. 2022年7月31日閲覧。

鈴木 道彦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/17 06:48 UTC 版)

鈴木道彦 (俳人)」の記事における「鈴木 道彦」の解説

1819年10月24日文政2年9月6日))は、江戸時代後期俳人である。名は由之別号に金令、十時庵、垣庵等がある。

※この「鈴木 道彦」の解説は、「鈴木道彦 (俳人)」の解説の一部です。
「鈴木 道彦」を含む「鈴木道彦 (俳人)」の記事については、「鈴木道彦 (俳人)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「鈴木道彦」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



鈴木道彦と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「鈴木道彦」の関連用語

鈴木道彦のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



鈴木道彦のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
株式会社思文閣株式会社思文閣
Copyright(c)2024 SHIBUNKAKU Co., Ltd. ALL RIGHTS RESERVED.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの鈴木道彦 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの鈴木道彦 (俳人) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS