鈴木道彦とは? わかりやすく解説

鈴木道彦

読み方すずき みちひこ

江戸後期俳人医師。名は由之、号は金令舎・十時庵・垣庵・秋香庵など。仙台の人。白雄門人で、白雄弟子随一数えられる四方風土交誼を結び自家俳壇位置獲得化政期江戸俳壇重鎮句集に『蔦本集』などがある。歿後、『道彦七部集』が刊行された。文政2年1819)歿、63才。

鈴木道彦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/24 04:16 UTC 版)

鈴木 道彦
人物情報
生誕 (1929-04-26) 1929年4月26日
日本
死没 (2024-11-11) 2024年11月11日(95歳没)
出身校 東京大学
学問
研究分野 文学(フランス文学)
研究機関 一橋大学獨協大学
テンプレートを表示

鈴木 道彦(すずき みちひこ、1929年4月26日 - 2024年11月11日)は、日本フランス文学者獨協大学名誉教授[1]金嬉老「特別弁護団」のひとり。鈴木信太郎 (フランス文学者)の子。

経歴

出生から修学期

1929年、フランス文学者鈴木信太郎の子として東京で生まれた。東京大学文学部仏文科で学び、1953年に卒業[2]同大学大学院へ進学。

フランス文学研究者として

卒業後は、一橋大学助教授となり、後に教授昇格[1]。その後獨協大学教授[1]プルースト失われた時を求めて』の完訳に取り組み、1992年に抄訳を刊行したところ評判を呼んだ。後に完訳版は1996年から2001年にかけて集英社より刊行した。完訳としては、井上究一郎に続く2人目の個人完訳であった。

2024年11月11日、慢性心不全のため死去[3]。95歳没。

受賞・栄典

研究内容・業績

専門はフランス文学。若い頃はサルトルに傾倒し、市民の政治参加に関する評論を多く書いていた。プルースト『失われた時を求めて』ほか多数の作品の翻訳を手掛けた。

金嬉老事件について

1968年金嬉老事件が起こると、銀座東急ホテルで「金さんへ」という呼びかけで始まる文書をとりまとめて、後日文化人・弁護士5人がその文書を吹き込んだテープを持って、金嬉老を訪ね会見した。

家族・親族

著作

著書

共著・編著

訳書

  1. 1~3巻 平井啓之・鈴木道彦・海老坂武蓮実重彦共訳
  2. 4、5巻 鈴木道彦・海老坂武監訳、澤田直・黒川学・坂井由加里共訳
  • ジャン・サントゥイユ英語版 プルースト全集 11・12』 保苅瑞穂と共訳、筑摩書房 1985
  • プルースト『抄訳版 失われた時を求めて』集英社 全2巻 1992
  • 『失われた時を求めて』全13巻、集英社 1996-2001
    • 集英社文庫 2006-2007、再版 2017
  • マルト・スガン=フォント編・画『プルーストの花園』集英社 1998
  • サルトル『植民地の問題』人文書院 2000
  • サルトル『哲学・言語論集』人文書院 2001
  • サルトル『嘔吐』人文書院 2010

脚注

  1. ^ a b c d 鈴木道彦”. www.jimbunshoin.co.jp. 人文書院. 2022年7月31日閲覧。
  2. ^ 鈴木道彦”. みすず書房. 2022年7月31日閲覧。
  3. ^ 仏文学者の鈴木道彦さん死去、95歳 「失われた時を求めて」個人訳”. 朝日新聞デジタル (2024年11月19日). 2024年11月19日閲覧。
  4. ^ 受賞作品一覧 | ニュース | 集英社 ― SHUEISHA ―”. 集英社. 2022年7月31日閲覧。
  5. ^ 父・信太郎の評伝。
  6. ^ 各「失われた時を求めて」の一部訳を収録。

鈴木 道彦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/17 06:48 UTC 版)

鈴木道彦 (俳人)」の記事における「鈴木 道彦」の解説

1819年10月24日文政2年9月6日))は、江戸時代後期俳人である。名は由之別号に金令、十時庵、垣庵等がある。

※この「鈴木 道彦」の解説は、「鈴木道彦 (俳人)」の解説の一部です。
「鈴木 道彦」を含む「鈴木道彦 (俳人)」の記事については、「鈴木道彦 (俳人)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「鈴木道彦」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



鈴木道彦と同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「鈴木道彦」の関連用語

鈴木道彦のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



鈴木道彦のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
株式会社思文閣株式会社思文閣
Copyright(c)2025 SHIBUNKAKU Co., Ltd. ALL RIGHTS RESERVED.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの鈴木道彦 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの鈴木道彦 (俳人) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS