夏目成美、鈴木道彦らとの交流とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 夏目成美、鈴木道彦らとの交流の意味・解説 

夏目成美、鈴木道彦らとの交流

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 21:51 UTC 版)

小林一茶」の記事における「夏目成美、鈴木道彦らとの交流」の解説

享和年間から文化年間にかけて一茶これまで所属してきた葛飾派よりも、当時著名な俳人であった夏目成美鈴木道彦建部巣兆、閑斎らとの交流深まっていった。中でも夏目成美との関係は深く事実上成美グループ所属するようになった夏目成美蔵前札差を営む井筒屋主人であったが、寛政12年1800年)に家業息子譲って隠居した後は、趣味である俳諧没頭していた。もともとが札差主人であったため成美裕福で、俳句作風清新かつ都会的であった貧しい生活句風田舎であった一茶とは対照的であったが、成美境遇俳句作風も全く異な一茶目をかけるようになり、享和年間末期から親交深まり経済的に俳壇においても一茶支援していった。 一茶成美宅にしばしば長逗留し、家事の手伝いなどをしている。また一茶毎月七のつく日(七日十七日、二十七日)に開催していた成美主催句会常連出席者であった一茶成美グループの中で単に句会出席するばかりではなく様々な情報交換、そして成美主宰する狂言などの芸能鑑賞花見参加した。また成美グループ一瓢らとも一茶交流深めていった。一瓢日蓮宗僧侶日暮里本行寺住職務めており、作風似ていたこともあって一茶大変に気が合い長く交際続けることになった一瓢一茶死後故人を偲び、自ら木像刻み供養したほどであった。 またこの頃一茶親密で、一茶庇護し俳人に其翠楼松井がいた。松井葛飾派俳人であり一茶兄弟子であった本職商人であり、一茶とは文化年間から急速に親密になっていた。一茶松井の家に半ば入りびたるようになり、最も多い文化8年1811年)には年間127日、約3分の1松井宅に滞在している。一茶夏目成美ら他の俳人以上に翠楼松井親密であった考えられるが、文化10年1813年5月松井没する。しかしその後一茶松井遺族との交流続いた。 其翠楼松井という例外もあったが、成美グループ深入りし、また鈴木道彦、閑斎ら、当時の有力俳人との交流の中でめきめき実力をつけてきた一茶は、ますます葛飾派とは疎遠になっていった葛飾派書物である「葛飾蕉門分脈系図によれば、「文化年中一派規矩過つによって、白芹永く風交を絶す」と、一茶文化年間葛飾派総帥白芹によって葛飾派破門となったとされているが、現存している資料から見ると文化2年1805年)を最後に一茶葛飾派句会出席しなくなったが、一茶葛飾派との関係は続いており、問題白芹ともお互い編集した句集に句を採用していることからも、葛飾派からの破門という事態は想像しがたいとされている。ただし前述のように一茶葛飾派との関係は徐々に疎遠となっていくことは認められる。これは一茶にとって葛飾派作風物足りなくなり、また閉鎖的な葛飾派体制飽き足らなくなっていったためと考えられている。こうして一茶葛飾派から離れていき、やがて自らの俳風確立していく。 一茶には俳人以外の友人もいた。特に親しかったのは柳沢耕舜であった。耕舜はもと武士であったが、故あって浪人となり、一茶近所江戸下町住み寺子屋開いて生活をしていた。一茶との付き合い10年以上に及び、ちょくちょくお互いの家を行き来して様々な話をして過ごした。しかし耕舜は文化4年1807年4月亡くなった親友の死一茶大層落胆し、耕舜先生挽歌作り親友弔った

※この「夏目成美、鈴木道彦らとの交流」の解説は、「小林一茶」の解説の一部です。
「夏目成美、鈴木道彦らとの交流」を含む「小林一茶」の記事については、「小林一茶」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「夏目成美、鈴木道彦らとの交流」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「夏目成美、鈴木道彦らとの交流」の関連用語

夏目成美、鈴木道彦らとの交流のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



夏目成美、鈴木道彦らとの交流のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの小林一茶 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS