金融・保険業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 09:13 UTC 版)
東京都は日本のみならず、世界屈指の金融センターである。東京証券取引所は世界でも重要な証券取引所の一つであり、その他にも株式や金融商品の市場がある。関西発祥企業の相次ぐ東京本社機能拡充もあって大阪証券取引所の重要性が低下した社会変化を受け、2013年に両取引所が合併して日本取引所グループが発足すると従来の競合関係が改革され、専門性の高い一部取引を大阪取引所に集約する一方で東京証券取引所は一般的な株式売買を集約的に行う垂直的分業体制が整備され、国内の証券市場では圧倒的な優位を築いている。 東京都には、日本の中央銀行たる日本銀行の本店のほか、りそな銀行と埼玉りそな銀行を除く都市銀行の本店、ゆうちょ銀行本店、大手証券会社、大手保険会社、信託銀行の本社ないしは東京本部が置かれている。また、シティグループや香港上海銀行、アリアンツ、AIGなどの日本以外の金融機関の日本法人本社や東京支店も特別区内にある。 イギリスのシンクタンクZ/Yen(英語版)が発表している「世界金融センター指数(英語版)(GFCI)」によれば、2021年3月公表のランキングで世界7位となっている。その一方、これらの金融機関や証券市場で形成される東京金融市場は、特に21世紀に入って顕著となった中華人民共和国の経済大国化の影響を受けてアジアでの絶対的な地位を喪失し、中国国内の上海や北京、中国の特別行政区となった香港、さらには東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国の経済成長の恩恵も受けるシンガポールなどとの域内競争が激化している。
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