里見家関係者
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里見 三知代(さとみ みちよ) 演 - 白井玲子(映画版)、上村香子(78年版)、石井めぐみ(90年版)、水野真紀(03年版)、徳永えり(19年版) 職業 - 主婦、里見脩二の妻 里見脩二の妻。父親は名古屋大学名誉教授の羽田融。脩二との間に長男・好彦がいる。聖和女学院卒で、東佐枝子と同窓(2003年版では佐枝子の先輩)。ピアノを得意とする。 聡明で貞淑な良妻賢母。余計な事を言わず、父・羽田の教えの通り家事、雑事を一手に引き受けながら夫の学究生活を支えた。しかし、財前五郎の裁判で原告側証人として出廷し、その結果、浪速大学を去る羽目になりながらも裁判に関わり続ける夫を案じ、聖和女学院の先輩である鵜飼教授夫人からも恫喝されたため、心労をきたす。また、佐枝子と夫の関係にも悩まされる。1978年版 里見と佐枝子の関係は危うく一線を越えそうになり、三知代は佐枝子にこれ以上里見に近づかないで欲しいと懇願、それを知った里見に叱責される。 2003年版 教授婦人の集まりである「くれない会」に呼ばれ、夫・里見を証人出廷させないよう恫喝を受ける。必死に止めようとしても証人出廷をしようとする里見に対し、「私はそんな立派な夫は要らない」と怒りをあらわにして実家に帰るが、ほどなく帰宅し、妻として支えていく事を決意した。 2019年版 原作などにあった「くれない会」からの恫喝はカットされている。本作では原告側弁護士の関口が自宅を訪れ、夫・里見に裁判の証人として出廷して欲しいと頼まれるのを立ち聞きする。夫が大学に楯突く事になるのを心配して証人出廷を止めようとするが、止めるには至らなかった。 里見 好彦(さとみ よしひこ) 演 - 片岡涼(03年版)、鳥越壮真(19年版) 職業 - 里見脩二・三知代の息子、登場時8歳 羽田 融(はた とおる) 職業 - 里見三知代の父、名古屋大学医学部長 父を早く亡くした脩二にとって、普通の舅と、その娘の夫という間柄以上の親しみと、尊敬を抱いている。 宛てた手紙に息子の事を脩二を見習い、研究一筋に励むよう申し付けた事を記した。 里見 清一(さとみ せいいち) 演 - 岡田英次(78年版) 職業 - 里見医院(内科・小児科院長)、里見脩二の兄 大阪市内にて医院を経営する内科医。洛北大学卒で、第二内科講師まで昇進したが、主任教授と意見が合わずに退職して大阪市内で開業。弟の里見脩二とは年が13も離れており、脩二にとってはいわば親代わりのような存在で、事ある度に医院を訪れては心情を吐露する。また、裁判の際には脩二が出廷する事による将来への影響を心配しつつも、医師としての良心を貫き通す姿勢へも共感し、その葛藤で悩む事になる。 なお、現役の臨床医でもある書籍『偽善の医療』(2008年、新潮新書、新潮社 ISBN 978-4106103063)の筆者は、現代医療への批判を込めてこのキャラクターの名称をペンネームにしている。
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