酒・飲料
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 19:15 UTC 版)
奄美の特徴ある飲み物(ぬみむん)としては以下がある。ビールは沖縄県のオリオンビールも広く流通しているが、2017年に奄美大島でクラフトビールの製造が始まった。緑茶(ちゃー、さー)は徳之島でべにふうきや新品種のサンルージュなどが栽培されているが、薩摩の知覧茶などが多く飲まれている。 奄美黒糖焼酎(せー、せぅー) - 米麹と、サトウキビの汁を煮詰めた、固形の純黒砂糖で作る奄美群島特産の蒸留酒。米から作る沖縄の泡盛の技術を改良して作られた。割り水を加えたアルコール度数25度、30度のものが主流であるが、40度以上の原酒もある。与論島では与論献奉という飲み方をするので、20度が主。 ラム酒 - 徳之島で奄美黒糖焼酎を製造する高岡醸造がサトウキビの絞り汁を原料に1979年に日本初のラム酒を作って以来、製造を続けている。樽熟成のゴールドラムとして40度のルリカケスと50度の徳州が、ホワイトラムとして30度の原酒と50度の神酒がある。 はぶ酒(はぶぜー) - 上記の奄美黒糖焼酎またはラム酒にハブを丸ごと漬けこんだリキュール。沖縄では主に泡盛に漬け込むため風味に違いがある。 たんかん酒 - 奄美黒糖焼酎にタンカンの果実を漬けたり、果汁を加えたリキュール。 すもも酒 - 奄美黒糖焼酎に大和村などで取れるスモモの果実を漬けたリキュール。同様の奄美黒糖焼酎を使った梅酒も市販されている。 みき - ふやかした米をすりつぶした汁にサツマイモをすった汁を加えて、数日発酵させる飲料。神酒に通じる。三八月、豊年祭、九月九日の行事食。 頚木茶(くびきちゃ) - ツルグミ(くびぎ)の幹を細く割り、干したものを煎じて飲む茶外茶。奄美では風邪の予防、解毒効果、降圧効果があるとも言われる。干した葉を煎じたものは頚茶(くびちゃ)という。 ばんじろう茶(グアバ茶) - バンザクロ(与論島では「ばんしるー」)の葉を煎じて飲む茶外茶。奄美大島や加計呂麻島でも製造されている。
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