転換後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/05 22:05 UTC 版)
1989年の転換(英語版)後、ブランド名「Wagner」および「Perzina」はGeil家によって再び引き継がれ、ピアノ生産の再編が目指された。経営責任者の突然死の後、1990年末に以前の生産責任者が新たに設立された有限会社(GmbH)のトップとなった。1990年代中頃にオランダの楽器卸売業者Ronald G. Bol(Music Brokers International B.V.)が世界的な販売権を取得し、その後事業に参加した。Bolは徐々に生産をドイツ国外へ移し(1998年に中国の煙台〔エンタイ〕に生産拠点を移転)、レンツェンのピアノ工場は最終的に1996年12月に閉鎖された。 ペルツィーナブランドのピアノは、Yantai Longfeng Piano Co.での生産を経て、現在は煙台ペレツィーナの年間15000台の生産能力(アップライト)をもつ近代的な設備のもとで製造されている。煙台ペレツィーナは、2003年にBolと中国人実業家Sun Qiangとの共同で設立された。Bolがこの民営企業の副社長で、海外への供給責任者である。主任技師はドイツ人のHas Leferinkである。彼によって設計や品質管理がされている。ドイツ・レンゼンのピアノ工場は1996年12月に閉鎖され、現在の欧州本部はオランダ・ヴィーネンダールにある。 煙台ペルツィーナで製造されている「Gebr. Perzina」ロゴのピアノのみが、ドイツ生まれの歴史ある「Perzina」ブランドを継承している。それ以外では製造されていない。60%以上を日本や欧米をはじめとする海外50か国以上に、残りは中国内100以上の都市に供給しているとしている。日本では、1972年設立のピアノ量販店「ピアノ百貨」の7店舗で販売されている。Music Brokers Internationalは他にも欧州生まれのピアノブランドの製造権を所有しており、煙台ペルツィーナで、これらの他ブランドのピアノも製造している。「Gerh. Steinberg」(ドイツで1908年創業)、「Carl Ebel」(ドイツで1877年創業)、「Eavestaff」(イギリスで1823年創業)、「Rippen」(オランダで1937年創業)などのブランドがそれである。 2002年に公開されカンヌ映画祭でパルムドールを受賞した映画「戦場のピアニスト」の廃墟の中の演奏シーンで、ドイツ時代のペルツィーナのグランドピアノが使用された。また、ペルツィーナ(Gebr. Perzina)のアップライトピアノは、アメリカのLarry Fine著「THE PIANO BOOK (2007-2008)」のピアノランクにおいて、中国製ピアノとして初めてグループ3のAランクに入った。当時同ランクメーカーの中では、低価格であった。
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