谷川会長の辞任
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「将棋ソフト不正使用疑惑騒動」の記事における「谷川会長の辞任」の解説
2017年1月18日、日本将棋連盟会長の谷川浩司が、体調不良を最大の理由として辞任を表明。三浦を一時、出場停止処分にしたことなどについても、「対応に不備があったことは大きな責任を感じている」と語った。そして三浦の復帰第一局は、2月13日の第30期竜王戦1組ランキング戦での羽生善治三冠との対局に決まったことが判明した。 2月6日に開催された連盟の臨時総会で、谷川・島の両名の辞任が承認され、後任の理事として佐藤康光・井上慶太の2人が選出された後、総会後の理事会での互選により佐藤が会長に就任した。しかし棋士の一部には「本事件に関係した他の常勤理事も辞任すべき」とする意見があり、最終的に棋士28名の請求により2月27日に再度臨時総会を開催することになった。同日、三浦は産経新聞のオピニオンサイト「iRONNA」の取材に、谷川への感謝を述べつつ、「一部のメディアと一部の棋士」と「観戦記者の小暮克洋氏だけは、許せないという気持ちはありますね」と述べたが、これに対し小暮は「怒りを通り越して呆れています。名誉毀損だし、こんなバカな話はない。たしかに渡辺さんの相談には乗っていました。今はっきりしたことは明かせませんが、当時(三浦九段は)限りなく『クロ』だという認識でした。渡辺さんも相当悩んでいて、最終的には(連盟の)理事に相談した。本来、渡辺さんの役割はそれだけのはずでしたが、(三浦九段への聞き取り調査を行なった)常務会に、三浦さんの要望で渡辺さんが証人として呼ばれ、告発の責任者のように扱われてしまっている。(記事掲載以降は)仕事にも影響が出ている。法的手段? 私だけでなく渡辺さんの名誉が守れる方法を弁護士と相談しながら考えている。将棋連盟のためにもできるだけ丸く収めたいと思っているが、真実から目を背けることはできません。私なりに名誉を守ります。」と反論している。 またこれらの動きとは別に、谷川浩司の兄である谷川俊昭(元アマチュア王将)などが中心となり、本件の事実上の告発者である渡辺明に対して処分を求める署名活動が行われ、2月17日に署名が連盟に手渡された。 2月7日、将棋会館にて連盟から三浦に対して謝罪がなされた。 2月13日、三浦の復帰戦となる竜王戦1組ランキング戦が行われたが、羽生に敗れ復帰戦を飾ることはできなかった。続く先崎学戦、木村一基戦、豊島将之戦にも敗れたが、4月14日に収録された銀河戦の対局で戸辺誠を破り、復帰5戦目で初勝利を挙げた。
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