諸外国弓術との比較とは? わかりやすく解説

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諸外国弓術との比較

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 02:10 UTC 版)

弓術」の記事における「諸外国弓術との比較」の解説

他国弓術比較した時にまず目を引くのが、人間身長より遥かに長い和弓である。和弓世界最大とも言われる標準七尺三寸(221cm)の長さを持つ。これは高い弾性限界を持つ動物素材用い短弓違い和弓弾性限界の低い木・竹張り合わせる植物素材作られているため、耐久性威力求めた結果長大になったとも言われる。またもう1つの目立つ特徴として弓幹中央より下側握りが来るように造られている。この上非対称構造のため握りの上下で弓の反発力に差が生じるが、この反発力の差を利用した弓術独特の技術生まれ、またその技術をより活かすための造りをしている。 また世界射術を見ると概ね弦を首元までしか引かないのに対し日本の弓術は弦が耳の後ろに来るまで大きく弦を引き取る。従って矢の長さもそれに応じて長く造られている。 矢を番える際は、矢を(身体から見て)弓の右側番え取り掛け右手親指根で弦を引っ掛けるようにして保持する蒙古式モンゴル式)(図Fig.3)』を採る。(洋弓人指し指から薬指使って弦を保持する地中海式(図Fig.1)』を採る)蒙古式取り掛けはトルコ・モンゴル・中国・朝鮮など短弓使用する地域にも共通して見られ、また蒙古式を採る射法では多く矢を弓の右側番える。これは一説では疾走する馬上向かい風受けても矢を取りこぼさないように工夫したためとも言われる。ただし、笠懸犬追物などでは進行方向右側向かって矢を放つ場合もあり、一様に当てはまる根拠ではない。世界的に馬上での弓はその取り回しし易さから短弓用いられるが、日本では例外的に長弓和弓使用されてきた。和弓には弓の右側位置する矢を真っ直ぐに押し出すための『入木』という反り付けられており、射法もそれを活かすために『角見(つのみ)』の技術発達してきた。また江戸時代以降右手嵌めるゆがけの構造大きく変化し、これも日本独特の構造、独特の技術生む切っ掛けとなった

※この「諸外国弓術との比較」の解説は、「弓術」の解説の一部です。
「諸外国弓術との比較」を含む「弓術」の記事については、「弓術」の概要を参照ください。

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