要介護探偵最後の挨拶
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/18 00:24 UTC 版)
「さよならドビュッシー前奏曲 要介護探偵の事件簿」の記事における「要介護探偵最後の挨拶」の解説
玄太郎が所有するマンションに入居を希望した岬洋介との面接を終えた後、玄太郎は自身が後援会長を務める国民党副幹事長の宗野から、国民党愛知県連代表の金丸公望が誰かに毒を盛られて死亡したと聞かされる。みち子と2人で金丸邸へ向かい、現場にいた刑事の桐山に状況を説明させるが、警察もカルロス・クライバーが指揮する「ベートーベン交響曲第7番」の海賊版のレコードを再生中にリクライニング・チェアの上で悶絶死したということと、毒物は青酸カリだが帰宅してからは何も口にしておらず摂取経路がわからないと首をひねっている状態であった。公望の死後、コレクター仲間だった萱場という男がレコード目当てにやって来たと聞き、その希少価値を知った玄太郎は、これ目当てで殺人が起きてもおかしくないと考えるが、やはり毒を飲ませる方法が思いつかない。息子の龍雄の出馬選挙や、今回の事件について責任を問われるであろう代表質問を控え、事件の早期解決を宗野から懇願された玄太郎は、もっと音楽に詳しい者ならわかるかもしれないと、岬に意見を求める。 岬 洋介(みさき ようすけ) 玄太郎所有のマンションの入居希望者。愛知音楽大学の臨時講師。ペーパードライバー。 玄太郎に頼まれ、金丸公望殺害事件のトリックを考える。 金丸 公望(かねまる きんもち) 国民党愛知県連代表。国民党古参議院で幹事長の経験もある。声も図体もでかいが押しが強い親分肌だが、裏表がなく人懐っこい笑顔が愛され、長年支持され代表を務めてきた。町の修理工場で一緒に働いていた玄太郎とは幼い頃からケンカもしてきたが、女房にも見せない部分を互いにさらけ出すような旧知の仲。レコード鑑賞が趣味。5年程前に肺気腫を患った。 官有地払下げの入札で産廃業者の便宜を図ったのではないかという汚職疑惑が取り沙汰されていたが、自宅で青酸カリを摂取したことにより死亡する。 宗野 友一郎(むねの ゆういちろう) 国民党副幹事長。金丸公望の信奉者。 金丸 裕佑(かねまる ゆうすけ) 公望の孫。細面の青年。愛知音大3年生でチェロ担当。 金丸 龍雄(かねまる たつお) 公望の長男。勤めていた塗料メーカーが倒産した時に玄太郎が拾ったため、玄太郎の元部下。その後公望にひっぱられ、県会議員となった。公望ほどの図太くなく、どこか繊細。 金丸 和美(かねまる かずみ) 龍雄の嫁。 萱場(かやば) レコーディングスタジオカヤバの代表取締役。顎髭を生やし、がっしりとした屈強な山男のような風貌。目は金貸しのように相対するものをにらみつける。公望とはコレクター仲間。 鳴海 真一(なるみ しんいち) 「国会の爆弾男」と呼ばれる、過去には野党で幹事長まで務めた男。スッパ抜きと舌鋒鋭い追及で議員が過去何人も辞めている。
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