要介護探偵の快走
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/18 00:24 UTC 版)
「さよならドビュッシー前奏曲 要介護探偵の事件簿」の記事における「要介護探偵の快走」の解説
新しい車椅子で次男・研三と競争して負かせて機嫌上々の玄太郎は、この界隈のマドンナである神楽坂美代に声をかけられ、高齢者ばかりを狙う通り魔がいるという話を聞く。後日、その美代自身が襲われ、骨折と打撲で全治4か月の怪我を負ってしまう。見舞いに行った玄太郎は美代と他の年寄連中に言われて嫌いな警察に相談に行くが、担当は強行犯ではなく生活安全課の対応になっており、しかもその捜査に真剣さも感じられなかった玄太郎は結局キレて、自らがおとりとなって捜査することを決める。みち子が止めるのも聞かずに実行するが、結局襲われることはなく、代わりに町内の違う場所で、玄太郎と同じく車椅子生活で、最近他人の家の植木鉢を払い落とすという問題行動が目立つ佐分利亮助が襲われる。警察にお願いされ、佐分利家に赴いて亮助と事件の話をした玄太郎は1週間後、なぜか校区の小学校に行き、運動会の項目に口を出し、賞金100万円を懸けた車椅子レースをやると言い出す。そして運動会当日、競争は次々と脱落者が出て、最後は佐分利亮助と玄太郎の一騎討ちとなる。 神楽坂 美代(かぐらざか みよ) 香月家の近所に住んでいる80歳の老女。昔からこの界隈のマドンナで、現在もまるで歳を感じさせず上品で皆の姉貴のような存在であるため、玄太郎も頭が上がらない。20歳過ぎに婿養子を迎えたが、早くに亡くしてしまってからはずっと寡婦である。 佐分利 亮助(さぶり りょうすけ) 香月家の近所に住む車椅子の老人。90歳で区内最高齢。生白い肌には無数の老人班が浮かび、白髪と盛大な髭を生やしている。昔は剣道の道場の師範を務めていた。 佐分利 征三(さぶり せいぞう) 亮助の息子。2年前までは民間企業につとめていた。兄が亡くなってから亮助の面倒をみるために10年以上同居している。 佐分利 達子(さぶり たつこ) 征三の妻。車椅子を押して近所を散歩するなど、亮助の介助をする。 石井(いしい) 中署生活安全課所属の刑事。おっとりした女性。 纐纈(こうけつ) 高針にある纐纈製作所(車椅子の製造販売会社)にいる技術屋。玄太郎の車椅子を担当している生真面目そうな男。元は大手自動車メーカーにいたが、その会社がF1参戦を取りやめたために脱サラした。
※この「要介護探偵の快走」の解説は、「さよならドビュッシー前奏曲 要介護探偵の事件簿」の解説の一部です。
「要介護探偵の快走」を含む「さよならドビュッシー前奏曲 要介護探偵の事件簿」の記事については、「さよならドビュッシー前奏曲 要介護探偵の事件簿」の概要を参照ください。
- 要介護探偵の快走のページへのリンク