複製品と派生品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 19:40 UTC 版)
ワシントン州メアリーヒルには戦争記念物としてサム・ヒルが建てた、ストーンヘンジの朽ちる前の姿の実物大複製がある。ニュージーランドのワイララパ地方にあるストーンヘンジ・アオテアロアは、この地から見られる天体に合わせて現代風に翻案したものである。これはフェニックス天文学協会が建てたもので、木材にコンクリートをスプレーしたもので出来ている。 ミズーリ州ローラのミズーリ工科大学に2分の1サイズの複製品があり、ローラストーンヘンジの名で親しまれている。これは1984年に学生達によって当時はまだ珍しかったウォータージェット工法による削岩で製作され、翌年の1985年に全米エンジニア協会から表彰を受けた。このローラストーンヘンジは花崗岩で出来ている。 ネブラスカ州アライアンスにあるカーヘンジは、1987年にアーティストのジム・レイノルドによって作られたもので、アメリカ製ビンテージカーで出来ている。テキサスにあるストーンヘンジIIと呼ばれる複製品は、アドービ煉瓦のような素材で作られている。ベルリンの壁崩壊後の1990年代初期には、ベルリンの旧国境地帯にタンクヘンジというものがあった。タンクヘンジは3台の旧ソビエト式装甲兵員輸送車で作られていた。 発泡スチロールで作られた実物大のストーンヘンジ(もちろんフォームヘンジと呼ばれた)がバージニア州ナチュラルブリッジの近くに立っている。 ロックバンドBlack Sabbathは1983年 - 1984年の復活ツアーでストーンヘンジの舞台セットを使ったが、これは大部分の開催地で大きすぎて入らないという結果になった。この一件は映画This is Spinal Tapの中で、バンドがストーンヘンジのセットを発注するがフィートとインチを間違えてミニチュアが届くという筋で描かれて、笑いものにされた。 現代のレプリカを除いても、幾つかの考古学的遺跡がその名の一部または全部にストーンヘンジの名前を持っている。アメリカズストーンヘンジは、異質で議論の的になっているニューハンプシャーにある遺跡である。1925年に発見された、ストーンヘンジの近くにある同心円状の柱穴を持つヘンジは、ストーンヘンジとの類似性から、発掘者カニングトン (Cunnington) によりウッドヘンジと命名された。ノーフォークにある木製のシーヘンジは、1998年の発見について記したジャーナリストによって命名された。 北海道札幌市南区の滝野霊園にも、現在の姿ではなく過去の想像図に近い形で建造された、花崗岩製のストーンヘンジのレプリカが存在する。
※この「複製品と派生品」の解説は、「ストーンヘンジ」の解説の一部です。
「複製品と派生品」を含む「ストーンヘンジ」の記事については、「ストーンヘンジ」の概要を参照ください。
- 複製品と派生品のページへのリンク