衆議院広島県第3区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 01:16 UTC 版)
「河井夫妻選挙違反事件」の記事における「衆議院広島県第3区」の解説
2020年10月時点で、河井克行は逮捕前日に自民党を離党してから4か月が経つが、自民党広島県第三選挙区支部(所在地は既に閉鎖された広島市安佐南区の克行の地元事務所)は存続し支部長に留まっているという歪な状態であり、自民党広島県支部連合会は「離党者の党支部は速やかな解散が普通」と主張、決定権を持つ党本部は「検察の捜査で収支を確定できない」としている。 克行の離党を受けて、2020年12月8日に自民党広島県支部連合会は次期衆議院議員選挙の広島3区の候補者となる党支部長候補を広島県議会議員の石橋林太郎(広島市安佐南区選出)に決定し、12月9日に党本部に支部長の変更を申請した。公明党は副代表の斉藤鉄夫の公認を11月19日に決定、11月22日には公明党代表の山口那津男も現地入りして斉藤とともに事実上の選挙運動を本格化、12月20日広島市安佐北区で後援会の事務所開きをした。野党側では立憲民主党が新人で元会社役員のライアン真由美の擁立を決定。NHK受信料を支払わない方法を教える党は新人で党広報担当の新藤加菜も立候補の準備を進めていたが離職に伴い、ミュージシャンの矢島秀平を新たに擁立を決定。 2021年2月5日、自民党と公明党は、広島3区の与党候補を斉藤に一本化し、石橋を比例中国ブロック単独で立候補することで合意。また、2月8日、2019年7月の参院選広島選挙区の件と、2021年にある衆院選広島3区の候補者調整の件と2度にわたって党県連の意思を党本部に覆された責任を取るとして、自由民主党広島県支部連合会の宮沢洋一が会長を、宇田伸が幹事長を辞任する意向を固めた。3月22日、広島県支部連合会の常任顧問会議で会長に推薦された岸田文雄(自民党前政調会長)は会長のポストを引き受ける考えを示した。3度目の広島県支部連合会会長就任であり、派閥のトップを務めるベテラン議員の再々登板は異例の人事となる。 2021年4月1日、衆議院本会議で全会一致で河井克行元法務大臣の議員辞職が許可された。3月15日までに議員辞職すれば公職選挙法などにより参院選再選挙と同日に衆議院補欠選挙が行われることになっていたが、4月1日に辞職したため衆議院補欠選挙は行われない。 2021年6月10日、自民党本部で行われた衆議院選挙小選挙区候補者の推薦内定式で、菅義偉自民党総裁が公明党副代表斉藤鉄夫に推薦内定証書を手渡した。自民党が衆院解散前に推薦の内定を出すのは異例だが、公明党の強い要請で実現した。 2021年10月19日、第49回衆議院議員総選挙が公示され、届け出順に、大山宏(無所属 新人)、「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」矢島秀平(新人)、公明党 斉藤鉄夫(自民党推薦)、玉田憲勲(無所属 新人)、立憲民主党 ライアン真由美(新人)、日本維新の会 瀬木寛親(新人)が立候補した。 2021年10月31日、広島第3区から初出馬の公明党副代表斉藤鉄夫(国土交通大臣)が97,844票を得て次点のライアン真由美(立憲民主党 新人)に4万票以上の差をつけて当選し、10選を果たした。。当初は自民党広島県連が広島3区の公認候補者とすることを前提に公募し選定したが、公明党斉藤鉄夫とのかねあいで比例中国に自民党より単独立候補した新人の石橋林太郎(元広島県会議員)は名簿1位で当選した。
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