蜀漢攻略と鍾会の乱とは? わかりやすく解説

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蜀漢攻略と鍾会の乱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 09:15 UTC 版)

鍾会」の記事における「蜀漢攻略と鍾会の乱」の解説

蜀漢の滅亡#鍾会の乱」も参照 司馬昭鍾会とともに、蜀の国力衰えたので制圧できると考え蜀漢地形調査し状勢検分していた。262年鍾会鎮西将軍・仮節・都督関中諸軍事に任命された。 263年司馬昭の命で鄧艾と共に征伐出陣した鍾会胡烈らを先鋒とし関城陽安関)を降した鍾会田章らに剣閣の西を通り江油へ出る道を取らせ田章江油の手前で蜀軍伏兵三部隊を撃破したその後田章鄧艾指揮下に入り先鋒命じられた。鄧艾綿竹諸葛瞻らを討ち取ると、劉禅鄧艾降伏した劉禅降伏した後、鍾会は魏兵らに略奪許さず、蜀の官僚達と友好的に接し姜維親交深めた鍾会蜀漢征伐功績により司徒任じられ爵位も県侯に昇進し一万戸を加増された。 一方でこの蜀漢征伐時に桟道崩れた事を理由許儀処刑し、さらに諸葛緒が怯んで前進しない密告し諸葛緒兵権取り上げ配下の兵を自分のものにしている。また諸葛亮の墓の祭祀を行なわせている。 『三国志』魏書鍾会伝の注に引く『世語』および『漢晋春秋によれば蜀漢亡命していた夏侯覇鍾会才能高く評価しており、「鍾会蜀漢・呉にとって心配な事態を招くかもしれません」と語ったという。 鄧艾独断専横勝手な処置をしたので、鍾会胡烈師纂とともに鄧艾告発したその結果鄧艾兵権剥奪され逮捕された。これによって自立野心抱いていた鍾会は、大軍勢を1人統率するようになったので、姜維手を結んで魏に反逆しようとした鍾会はあわ良く司馬昭に取って代わり失敗しても(蜀漢築いた劉備くらいにはなれると計算した264年正月15日成都護軍・郡太守牙門将・騎督以上の者を宴に招待し監禁した。しかし胡烈計略により、胡烈の子胡淵将兵反逆したため、鍾会殺された。この時40歳であった同行していた兄の子も斬られた。なお、鍾会遠征息子ではなく甥たちを同行させている。というのも、彼は蜀漢討伐の少し前の時点独り身であったという記述があり、実のに関する具体的な記述がないことから、生涯独身だったとする意見がある。 蜀漢討伐前に邵悌司馬昭対し鍾会10数万の軍を与えるのは危険です」と言った司馬昭は「蜀漢討伐勝機見出している人は少ないが、鍾会蜀漢討伐勝機見出している。だから鍾会蜀漢討伐をさせるのだ。それに、もし鍾会裏切ったとしても鍾会上手くできないだろう。敗軍蜀漢軍)の将兵意気消沈し遠征軍魏軍)の将兵は魏に帰りたいから同調しないだろう」と答えた鍾会遺体向雄引き取られ埋葬された。司馬昭は「かつて王経死んだ時、私は貴卿が東市哭泣したことを咎めなかった。しかしこの度鍾会が自らの意志叛逆したというのに、なぜ貴卿は葬儀行ったのか。このようなことを許していたら法はどうなるのだ」と向雄叱った。しかし、向雄は「先王朽ちた骨にまで仁愛及ぼされました。先に功罪知ってから埋葬することができるでしょうか。今、誅伐がすでに鍾会加えられ、法は全うされました。私は彼の遺体収め埋葬行なって道義貫きました。殿下朽ちた骨を憎み野辺捨てておいでですが、将来仁者賢人嘆かれることになります。それは残念なことではありませんか」と答えた司馬昭はこれを聞きたいへん喜び宴席談笑してから寝殿帰った陳寿鍾会を「熟練した策略家であったが、大きな野心抱き災禍をよく考えず反逆した結果一族とともに殺害された」と評している。 『三国志演義』の毛宗崗の批評では、鍾会反逆計画について「秘密守られずしかも迅速でなかった。その死は当然である。しかし事がうまくいていればいたで、諸将殺した後に姜維殺されていただろうから、どちらにせよ鍾会は死ぬことになっただろう」と評している。

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