藤井辰馬(ふじい たつま)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/30 04:48 UTC 版)
「なつきクライシス」の記事における「藤井辰馬(ふじい たつま)」の解説
研修生として剛柔高校へ通う、常東学園日本拳法部所属の男子学生。まつ毛の鋭い眼が特徴で、熱血漢だが短気で我を忘れ易い性格。なつきを常東学園へ誘致する前提として彼女の実力を評価すべく、氷室によって西尾マリア(にしお マリア)と共に派遣された (Action31)。水商売で働く母親や強圧的な5人の姉、さらにマリアと、自分を取り巻く派手で奔放な女性への反発から「履く者の心を反映する」白無地のパンツに執着し、偶然出逢ったなつきがまさに白い下着を着けていたことから彼女に一目惚れ、なつきらのクラスへ編入され彼女を調査対象と知ってからも猛烈に交際を迫る。そんな彼の姿に嫉妬したマリアの罠にかけられたなつきを救おうと駆けつけるも、ナンパ男・宝田(たからだ)への執拗な攻撃を静止しようとしたなつきと対峙してしまう。最初こそなつきを女性と見て手加減し苦戦するが、なつきの実力を見抜くと本来の技で対戦し、離れた間合いから一瞬にして接近し同時に音速を越えて放つパンチ「魔破拳(マッハパンチ)」と、同様の勢いで衝撃波によるカマイタチすら起こす回し蹴り「辰巻蹴(たつまキック)」で、彼女を圧倒した。その後、彼となつきの距離が縮まることを快く思わないマリアによる、顔面や身体の筋肉形状を自在に変化させる針幻術師・嶄鬼(ざんき)を使った策で再びなつきと対立するが、闘いの最中に互いの矛盾点に気づき、彼女と芝居を打ってマリアの策を破った。この時点で1週間の研修期間を終え常東学園へ戻る予定だったが、氷室に調査期間の延長を嘆願する報告書を提出 (Action39)、結局最終話まで剛柔高校へ通った。彼のなつきへの想いは発端こそ「白無地の下着」という奇妙な性癖に始まったが、その実かなり強い想いであり、武藤が現れた直後には彼女に幻滅されるのを覚悟して自らの目的を明かしたり (Action45)、武藤の解放を訴えに行くなつきに校長の恐ろしさを知りながら同行したり (Action48)、しのぶに教えを請うてまで日下の彼女への襲撃を阻止しようと試みたり (Action70)、坂田戦で受けた恐怖から常東学園粛清部隊への闇討ちを始めたなつきに同行したばかりか安蒜を足止めし彼女だけでも逃がそうとする (Action106) など、度々わが身を捨ててなつきを守ろうとした。そうした行動も彼女の柳澤への想いには及ばず、諦めきれない想いを柳澤へぶつけたが、その闘いのさなか自分がこれまで真剣に打ち込めるものを持たなかったことに気づき、なつきらと同じ空手の道を志す決意をした (Action113)。なお、彼の通称は最初、なつきもマリアに倣って「たつまき」と呼んでいたが、後にひらがなで「たつま」と変化した。
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