花形満と比べたライバルとしての位置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/24 21:47 UTC 版)
「左門豊作」の記事における「花形満と比べたライバルとしての位置」の解説
左門が速球時代の飛雄馬の弱点を見抜いて打倒し、魔球の打倒は花形満という展開は『新・巨人の星』まで続いた。全体的に地味で損な役回りと観られることが多い。 花形満は重要なキャラクターなので、例えば大リーグボール1号との対戦も多く、1968年秋の巨人対阪神戦で予告ホームランする前後に何度も対戦しているのに、左門は1号との対戦は公式戦初使用の1打席のみ。一方、花形がバット隠しや顔の前に構える手などを使って敗れ、オールスター後に雪辱を果たし、改良後の1号とも対戦する機会に恵まれたことと比べ、左門は星と対戦するチャンスの上で損をしている。 日高美奈没後の第二部で、星は69年上半期に復活大リーグボール1号でアトムズ、広島を破り、対戦相手不明の試合も含めて連勝し、それから対阪神戦での花形の擬似オズマ打法、続く対中日戦でオズマの見えないスイングを相手にしている。しかし、大洋、左門との対戦は描かれていない。 また、大リーグボール2号(消える魔球)に至っては、1969年のシーズン終盤に登場し、花形も左門も対巨人戦の最終カードだった模様。年明け直後のオフに行なわれた非公式の対戦では左門が立ち向かうが、伴に打撃妨害され、1970年のシーズンでは日程の都合で伴、花形の両者に先を越される結果となる。 3号の場合、話の中心が飛雄馬対一徹&伴コンビに移っていた模様で、左門、花形ともに2打席ずつ描かれて終了。アニメでは星対左門の非公式の対戦が追加された。 以上のような事情で、左門は星との対戦が少なく、きょうだい(妹、弟)たちのスパイ行為を許さない哲学や、電話で花形の誤解を戒める役、京子との逸話など、「魔球打倒」以外の役割が多い。しかし、その結果、星との対戦数に対する打率では花形より左門のほうが勝っている(河崎実、豊福きこうの研究本に詳細あり)。オズマも対星飛雄馬では打率が高いのだが、それは飛雄馬を破った場面以外の対戦、敗北、凡退が(花形のそれより)少ないからで、左門も同様である。 なお、左門は『新・巨人の星』でも蜃気楼の魔球の打倒では花形に先を越されるが、最終回での星の対戦相手は左門となった。これも、『新・~』では星がライバルに本塁打を打たれても投げ続けるよう、「成長」した結果である。他の箇所にあるように、アニメ『新・巨人の星II』では左門が先に偶然、蜃気楼ボールを打っているが、飛雄馬は魔球を投げ続け、花形に「つばめ返し打法」で攻略される。原作と異なり、アニメでは花形は蜃気楼打倒と引き換えに負傷で戦線離脱し、飛雄馬は最終回で過去の魔球を復活させて巨人の勝利に貢献した。ちなみに、星飛雄馬は、左腕時代に左門も含めたライバルに打たれたヒットがほとんど本塁打だけ(花形相手の失策が1つ、最終回の伴の一塁クロスプレーはアウトと考えた場合)なのに対し、右腕投手になると安打を打たれてもシングル・ヒットと三塁打の間に抑えることが増えている。
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