自殺サークルの6人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 14:50 UTC 版)
たま子と共に自殺を図った自殺サークル参加者の6人。たま子が自分の罪を認めた見返りとして全員が生き返った。 ハットリ たま子がネットカフェで出会った青年。甘いマスクと爽やかな性格の持ち主。下の名前は不明。 自殺サークル参加者を引率するリーダー的存在で、自殺を図ろうとしたたま子をサークルに誘った。何らかの病気を抱えており、病気で死ぬのは嫌なので、何度も手首を切って自殺しようとしたが、どうしても出来なかった。そんな中、ネットカフェで何者かに自殺サークルの結成とその計画を書いたメモで促され、その通りにするが、自殺する1週間前に偶然その正体がたま子である事を知る。 思い残しは、そんなたま子を変える事である。 桃木 万次郎(ももき まんじろう) 自殺サークル参加者が乗る自動車の運転手。気性の荒い粗暴な性格。 家族はいなく施設育ち。元々は路上ミュージシャンだったが、25歳になった時、自分には音楽の才能が無いと悟り、自殺する事を選んだ。 思い残しは、恋人のマリと喧嘩別れしてしまったことで、彼女に新しい道を歩んでもらうためにたま子に別れの手紙を書いてもらった。 淡路 絹恵(あわじ きぬえ) おっとりした性格のお婆さん。 認知症を患っており、元々は息子夫婦と赤ん坊の孫と暮らしていたが、赤ん坊の世話と絹恵の失認、失禁に精神的に追い詰められた息子夫婦に唆されて自殺サークルに送り出された。認知症といっても初期症状による軽度のもので、自身が迷惑をかけている事を自覚しており、あえて気付かないふりをして自殺した。 思い残しは、息子夫婦に罪悪感を抱かせてしまったことで、たま子の話によってそれを消し去ることができた。 木崎 ナツメ(きざき ナツメ) 小柄な女子中学1年生。 義理の父親から性的虐待を受けており、腕には大量のリストカットの痕、太股には義父にやられた大量の煙草の焼き入れの痕がある。その事を誰にも相談できず自殺する道を選んだ。 思い残しは、好きなクラスメイトの柴田に告白出来なかった事で、たま子は、ナツメの為に謎の女性に「何でもするから」と取引を持ち掛け、整形前の顔に戻る事を条件にナツメの姿が柴田に見える様にしてもらう。そして、自分のリストカットの痕を見せ、告白するも結局、告白は叶わなかった。だが、その後、隠れて彼の本心を聞いた事で「諦めなくて良かった」と涙を流す。 土方 泰造(ひじかた たいぞう) ニット帽を被った中年男性。 穏やかな性格で、自殺の直前に何の躊躇いもなく睡眠薬を飲むたま子に驚いていた。 家は裕福だが1人暮らしで家族もいなく、長年仕事を共にしてきた仲間達が会社を辞めた途端、誰も会ってくれなくなり、「誰とも繋がりの無い人生」に絶望し自殺を決意する。 思い残しは、自分の貯金を有効に使えなかったことであり、その全てをたま子がアイドルオーディションに合格出来るように使ってもらおうとするが、たま子はそれを桃木がいた施設に寄付し、これが結果的にたま子のアイドルオーディションの助けとなる。 屋良 かすみ(やら かすみ) 少し冷めた性格で、おしゃれな雰囲気を持つ女性。 がんで亡くなった両親から、かすみ草を由来に名付けられたが、かすみ自身はあまりその名前を気に入っていなかった。 弟のヒカルと共にがんを患っており、抗がん剤治療を行っていたが、他の臓器にがんが転移したことを知り、絶望。弟には退院と偽り病院を出ていく直前、かつらをプレゼントされた。思い残しは、ヒカルを残したまま死んでしまった事で、自分の自殺を知ったら後を追おうとするのではないかと思ったが、ヒカルは姉の死を受け入れてリハビリに励んでおり、その姿に安堵の涙を流す。
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