自殺スポット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/17 03:08 UTC 版)
ビーチー岬では年に20人の自殺者が出るとみられている。岬の牧師団体 (The Beachy Head Chaplaincy Team) は日中・夜間に一帯を定期巡回し、飛び降り自殺を未然に発見、制止するよう努めている。パブの従業員やタクシー運転手も自殺を企図する人たちの見張りに従事しており、また慈善団体のサマリタンズ(英語版)の電話番号を書いた立て看板をいくつか立て、彼らに連絡するよう潜在的な飛び降り自殺者に対し促している。 ここでの自殺はメディアで何度も取り上げられ、その報道がさらに飛び降り自殺者をここに呼び寄せると牧師団体の設立者ロス・ハーディは述べている。世界的に見て、特定地点での自殺率がここを上回るのはサンフランシスコの金門橋と、日本の青木ヶ原の森だけだとウォール・ストリート・ジャーナルは報じている。(なおこのデータには異論もある。) 最も古い自殺の記録は7世紀まで遡る。1965年から1979年の間、ここで124人が亡くなった。 S・J・サーティーズによると、そのうち115名は「まず間違いなく」自殺であり(ただし検視官の検案書は58件しか残っていない)、犠牲者の61%はイースト・サセックスの域外から来ていた。2002年から2005年にかけて死亡者は増加を続けたが、2006年にはわずか7名まで減った。海事沿岸警備庁(その沿岸警備救助団は飛び降り者の救助と死体の回収にあたる)は、牧師団体の働きと地元メディアの良い報道姿勢がこの死亡者減少に寄与したと述べた。2008年には少なくとも26名がここで死亡した。 連続ドラマ『イーストエンダーズ』でマーク・ファウラを最初に演じたデイヴィッド・スカボロ(英語版)は1988年にここで自殺した。
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