胡斐とは? わかりやすく解説

胡斐

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/15 14:34 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
金庸小説の登場人物
胡斐
姓名 胡斐
小説 雪山飛狐
飛狐外伝
家族 胡一刀(父)
武術
軽功 四象歩
得意技 胡家刀法
胡家拳
春蚕掌法
西岳華拳
乱環訣
陰陽訣
武器
冷月宝刀
テンプレートを表示

胡斐(こひ、拼音: Hú Fĕi )は、金庸武俠小説雪山飛狐』『飛狐外伝』に登場する人物。金庸によれば、「武俠小説において、武の部分はよく書かれているが、俠の部分はそうでもない。胡斐を通じて武と俠の両方を書きたかった」とのこと。彼の少年時代を描いた『飛狐外伝』と、青年期を描いた『雪山飛狐』では、若干の設定に矛盾が見られる。あだ名は雪山飛狐。あだ名の「飛狐(Fēi Hú)」は、本名の「胡斐(Hú Fĕi)」をひっくり返したものと発音が類似しているからとも、神出鬼没であるためとも言われている。日本語でも「胡斐(コヒ)」をひっくり返すと「飛狐(ヒコ)」になる。

生涯

清の乾隆帝時代に胡一刀の息子として生まれる。李自成の護衛をしていた胡姓の男の末裔。生まれてまもなく両親が苗人鳳との戦いで命を落としたため、親代わりの平阿四に育てられる。武術は父・胡一刀が残した武術書を頼りに修練し、特定の師匠にはついていない。ただ、少年時代、紅花会の趙半山からそれとなく武術の要訣を学び、大いに成長した。なお、趙半山がおおっぴらに武術を教えてくれなかったのは、胡斐の師父の面子を考慮してのこと。もっとも、前述のように胡斐に師匠はおらず、父の残した武術書を頼りに独学で武術を習得していたため、趙半山の心遣いにあまり意味はなかった。

「武」のみならず「俠」の部分が強調されており、少年期に自分のために命乞いをしてくれた馬春花の恩を忘れることなく、数年後に馬春花とその息子たちのためにと対立することになる。また、行きずりで何の縁もない鍾阿四の家族のために闘ったり、これまた縁のない(実は父の仇)である苗人鳳が失明したときなどは、危険を顧みず解毒剤を求め毒手薬王のもとに赴いている。

その後、『雪山飛狐』では27歳となった胡斐が描かれている。このときは、少年期に出会った程霊素との思い出からか、髪を結いもせず、髭も髪もぼうぼうに伸ばしている恐ろしげな容姿をしていた。また、少年期に学問をする描写はなかったが、教養にも豊かな人物となっており、『飛狐外伝』と『雪山飛狐』の空白期間にある程度の学問も修めたようだ。胡・苗・范・田の家系に続く100年の因縁を清算したいと考えている。物語終盤に、父の仇である苗人鳳(『飛狐外伝』の時期に顔見知りとなっていたはずなのに、初対面の扱いになっている)と戦いを繰り広げるが…。

演じた俳優

映画
テレビドラマ

その他


胡斐(こひ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/11 04:50 UTC 版)

雪山飛狐」の記事における「胡斐(こひ)」の解説

胡一刀息子で、雪山飛狐呼ばれる俠客李自成護衛をしていた胡姓の男の末裔。この物語時点27歳。一応、主人公という扱いなのだが、登場はかなり遅く物語前半では人づてにその存在語られるのみである。辮髪結いもせず、髭も髪もぼうぼう伸ばしている恐ろしげ容姿をしているが、教養にも豊かで義俠心に厚い。胡・・范・田の家系に続く100年因縁清算したいと考えている。なお、彼の修行時代エピソード飛狐外伝において語られている。

※この「胡斐(こひ)」の解説は、「雪山飛狐」の解説の一部です。
「胡斐(こひ)」を含む「雪山飛狐」の記事については、「雪山飛狐」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「胡斐」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「胡斐」の関連用語

胡斐のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



胡斐のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの胡斐 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの雪山飛狐 (改訂履歴)、飛狐外伝 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS