江湖とは? わかりやすく解説

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こう‐こ〔カウ‐〕【江湖】

読み方:こうこ

《「ごうこ」とも》

川と湖。特に、中国揚子江洞庭湖

世の中世間一般社会。「広く—の喝采博す

都から遠く離れた地。隠者の住む地。

を友にして日月を送る—の処士」〈漱石吾輩は猫である


ごう‐こ〔ガウ‐〕【江湖】

読み方:ごうこ

⇒こうこ(江湖)

馬祖揚子江の西に、石頭洞庭湖の南に住し参禅の徒がその間往復した故事に基づく》

㋐「江湖僧」の略。

㋑「江湖会」の略。


江湖

読み方:コウコ(kouko), ゴウコ(gouko)

川と湖


江湖

読み方:ゴウコ(gouko)

世間天下禅宗では多く僧侶集めて行う安居(あんご)。

別名 江湖会(ごうこえ)


江湖

読み方
江湖こうこ

江湖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/26 04:16 UTC 版)

江湖(ごうこ、こうこ)は、江西省湖南省、あるいは大きな江(川)と湖(狭義ではその代表たる長江洞庭湖)の併称で、転じて官に対する民間、世間一般を指す言葉。次の2つの分野によって用法が異なる。

  1. 禅宗用語 - 夏安居の別称
  2. 中国文学用語 - 武俠小説において、その特定世界を指す

禅宗用語としての江湖

中国唐代に活躍し、後に禅宗の中心的な教団となる馬祖道一石頭希遷の2人が活躍した地域が、現在の江西省と湖南省であり、そこから禅宗僧侶の世界を「江湖」と称するようになり、後に「江湖会」と言えば、夏安居を指すようになった。

中国文学用語としての江湖

中国の大衆小説の中で大きな位置を占める武俠小説の中において、武術を身につけて結束、団体化した人々が所属する一般社会とは異なる特殊な社会のこと。『水滸伝』が起源と言われているものの、定かではない。

江湖は古くは『荘子』(荘子·内篇·逍遥遊第一)に見られる。古語では五胡四海の広い世界のことを表し、「走江湖」といえば、各地を流浪することを意味した。後には江湖は俗世間から離れた隠士が住まう世界のことをも指すようになった。上流階層に属する者にとってそれは朝廷や権力といったしがらみの世界と相対する自由で自然な、一種の理想郷的な世界のことであった。

南宋後期の江湖詩派と呼ばれる詩人たちは下級官吏であったり、山林の隠士であったためにその名が付けられている。

武俠小説においては、そうした江湖が持つ既成の概念を利用しつつ、武術の使い手たちに焦点を当て、俠義を尊ぶ気風や、官に対する反撥、無法性といった要素を加味して、半ば架空の世界を造り上げている。

なお、同じ武俠小説で使われる言葉に武林があるが、江湖と同じような意味合いで使われることが多い。


江湖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/28 14:18 UTC 版)

鹿鼎記」の記事における「江湖」の解説

沐剣屏(もく けんぺい沐英の子孫で、沐天波の娘である。沐王府郡主お姫様)。世間にうとく、男女のこともよく判っていなかった。 沐剣声(もく けんせい沐剣屏の兄。沐王府取り仕切る方怡(ほう い) 沐王府所属。のち、「豹胎易筋丸」を呑まされ、神龍教教徒となる。 九難きゅうなん) 『碧血剣』に登場した阿九」(長平公主)。明の崇禎帝娘。鉄剣門の首領となっており、武術の達人韋小宝軽功指導する阿珂(あか) 絶世美少女であり、韋小宝なんとしても妻にしたいと願った相手出生の秘密から、師匠九難呉三桂暗殺する道具として武術しこまれる。後に韋小宝の7人の妻の一人になる。 何惕守碧血剣』で登場した何鉄手双児師匠にあたり文字の獄で夫、父親失った女性達保護している。 李自成り じせい) かつて明の滅亡引き起こした人物世間的に死んだことになっているが、僧の格好をして生き延びている。英雄と呼ぶか、逆賊と呼ぶかは評価分かれるところ。 李西華(り せいか) かつて罪なくして李自成粛清され李岩息子武術の達人であり、李自成への復讐を誓う

※この「江湖」の解説は、「鹿鼎記」の解説の一部です。
「江湖」を含む「鹿鼎記」の記事については、「鹿鼎記」の概要を参照ください。

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