耽美とボーイズラブとは? わかりやすく解説

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耽美とボーイズラブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 15:01 UTC 版)

ボーイズラブ」の記事における「耽美とボーイズラブ」の解説

JUNE (雑誌)」も参照 ぶどううり・くすこは、耽美男性同士の関係描写隠語で、JUNEという区分ができる前からあったと述べている。1978年10月に「JUNE」の前身「comicJUN」が創刊される前、同人作家の間で男性同性愛描写を「お耽美」と称する動きあったらしく、おそらく森茉莉描いた美少年美青年恋愛もの高畠華宵美少年絵、石原豪人美青年絵が想定されていたのだろうと述べている。その後JUNE誌上その周辺創作物が「耽美」と呼ばれた。「耽美小説」は、1991年頃から刊行され出したハードカバー新書サイズ単行本キャッチフレーズとして使われた。JUNE固有名詞であるため、使えなかったということあるようである。JUNEは、当初は今の意味とは異なり読者美意識適うものはなんでもJUNEとされたようで、だんだん耽美色合い強まりの意味になったではないか述べている。 ボーイズラブという言葉は、できた当初耽美JUNE言い換え語だったが、近年の用法異なっている。とはいえ一部書店ではまだ耽美BL一括り扱われている。 作家三浦しをんによると、重厚なストーリー展開持った女の子向け男同士恋愛小説ハードカバー発売され始めた頃、書店で「耽美」という名称が見られるようになったその後、このジャンル専門雑誌多く創刊され小説はノベルズサイズや文庫サイズになり、専門コミックスレーベルができ、その頃ボーイズラブ」という名称を見かけるようになったという。三浦は、「ボーイズラブ」は、それまで書店で「耽美」と呼ばれていた女の子向けの男性同士恋愛ものを、出版社がよりポップで手に取りやすいイメージにしたいと考えて作り出した名称のようで、「耽美」と「ボーイズラブ」は元々同じものを指しており、書店出版社立場思惑)の違い呼び名違ってしまっただけだろう述べている。三浦は、「耽美」と「ボーイズラブ」は乱暴にくくれば同じものを指す名称だが、絵柄文体にも「耽美」っぽい、「ボーイズラブ」っぽいという違いはあり、内容については、登場人物ゲイである自分をなかなか受け入れられないなど、悩み迷い大きくなるほど「耽美」っぽくなり、男同士恋愛迷いもない明る学園物などは「ボーイズラブ」っぽいと述べている。 よしながふみは、「耽美」に対す名称としてボーイズラブ」があり、同じカテゴリーだけど「耽美といえば美青年」というイメージであると述べている。 ぶどううり・くすこは、耽美の定義ははっきり決まっていないが、個人的な印象として次の3つ挙げている。 同性間恋愛恥ずべきもの、禁ずべきものと必要以上に苦悶する登場人物は必ず眉目秀麗。また欠点がないと描写されるリバセックスの<受け>と<攻め>の役割交換)はない。<受け><攻め>は固定で、年長者が<攻め>という暗黙の了解がある。

※この「耽美とボーイズラブ」の解説は、「ボーイズラブ」の解説の一部です。
「耽美とボーイズラブ」を含む「ボーイズラブ」の記事については、「ボーイズラブ」の概要を参照ください。

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