耽羅国三姓神話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 18:00 UTC 版)
「三姓神話」も参照 済州島には、「三姓神話」という、朝鮮半島の「檀君神話」とは違った耽羅民族の独自の建国神話がある。『高麗史』『世宗実録地理志』にはおよそ次のような内容で表されている。瀛州(ヨンジュ)と呼ばれ、未だ人の住まない太古の済州に高・梁・夫の三兄弟の神人がいた。ある日、漢拏山から遠くの海を眺めていたところ、東方から流れてくる木の箱を発見した。開けてみると、箱の中には東国の碧浪国(へきろうこく)から来た紅帯紫衣の使者と美しい三人の姫と駒と馬と五穀が入っていた(碧浪国について、『高麗史』『南槎録』『耽羅志』は日本国として、日本から来た娘としている)。三兄弟の神人は、彼女たちを妻として迎え、年齢順に住処を定めて暮らすようになった。その後三兄弟の神人の子孫たちは、産業と五穀の栽培を始めて集落をつくるようになり、約900年後に皆の人望を集めた高氏を王として、初めて「タクラ」という王国が成立した。
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