緑地と公園
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 03:41 UTC 版)
アウクスブルクは、1997年に「ヨーロッパで最も緑に恵まれた居住価値の高い都市」の肩書きを獲得する以前からすでに、緑地、公園、庭園が極めて多い。こうした施設は建て込んだ都会の空間にゆとりを与え、住民に憩いと安らぎの機会を提供している。 最もよく知られた公園は市の心臓部にあたるケーニヒスプラッツに面した公園である。中央に泉を配した樹木の多い緑地は、市電やバスといった近郊公共交通機関の同名の停留所に隣接している。この公園は1911年の駅前地区再開発により設けられたが、現在では評判は芳しくなく、特に夜にはアルコール中毒者や薬物依存者が集まり取引する場所になっている。 ジーベンティシュヴァルトの北端にある植物園では、少額の入場料と引き替えに、約10haの敷地内にある日本庭園、樹木および薬草園など様々な種類の庭園を楽しむことができる。敷地内全体であわせて100万株の球根植物、1200種以上のシダや野草、280種のバラ、450種の樹木があり、温室内では1,200種の植物が栽培されている。 面積20.8haのヴィッテルスバッハ公園は、建て込んだ市街地内では最大の緑地であり、その北東に位置するシュタットガルテンやヴェルタハ渓谷の斜面とともに1980年に風致地区に指定されている。貴族のヴィッテルスバッハ家の名前を冠したこの施設は1906年が初出であるが、その前身となる緑地はそれよりもずいぶん前からすでにあった。見本市会場が建設されるまではアウクスブルクの春の見本市はこの空き地で開催されていた。1944年にヴィッテルスバッハ公園の地下に長さ1kmにおよぶ防空壕が掘られ、その一部は現在も遺っている。 ホーフガルテン(宮廷庭園)は1739年から1744年に造営されたが、司教宮殿の敷地内であったため1965年まで一般の人は近づくことができなかった。第二次世界大戦後には長らく果樹園として利用されていた。1960年代に改造され、様々な樹木、灌木、花壇、生け垣、ピラミッド型花壇などが設けられた。現在ではスイレンの池や大きな噴水が賞賛されている。
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