緑園の主
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/13 09:22 UTC 版)
ホームレスの塒(ねぐら)に火が放たれ、黒沢という男が全身火傷で救急搬送された事件現場を訪れていた犬養は、班長の麻生から別の事件の現場へ急行するように命じられる。都営グラウンドで部活動をした後の帰り道に昏倒し、搬送されたが亡くなってしまった中学生・小栗拓真の体内から劇薬のタリウムが検出されたというのだ。誰かに毒を盛られたとするとまた違う被害者が出るかもしれないと懸念されたのだが、ホームレスの事件の方に残った部下の高千穂からの連絡により、事件は違う顔を見せ始めた。意識を取り戻した黒沢は、自分の塒に火を点けたのは小栗拓真であると証言したというのだ。 小栗 拓真(おぐり たくま) 14歳。都営グラウンドでサッカー部の練習活動(ポジションはMF)をした後、悶死。体内からタリウムが見つかる。細面で尖り耳。 黒沢 公人(くろさわ きみひと) ホームレス。昔は造園業を営んでいた。段ボールとビニールシートで作られた家が全焼し、全身に火傷を負う。 佐田 啓造(さだ けいぞう) 都営グラウンドのすぐ傍の一軒家に住んでいる。妻・祥子と2人暮らし。 佐田 祥子(さだ さちこ) 啓造の妻。認知症を患っており、家に男性が訪ねてくると、40年前に交通事故ですでに亡くなっている息子と勘違いする。 高千穂(たかちほ) 犬養の部下で行動を共にしている刑事。 麻生(あそう) 犬養の班の班長。 御厨(みくりや) 検視官。
※この「緑園の主」の解説は、「七色の毒」の解説の一部です。
「緑園の主」を含む「七色の毒」の記事については、「七色の毒」の概要を参照ください。
- 緑園の主のページへのリンク