結合部・ストラップによる分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 08:02 UTC 版)
「水着」の記事における「結合部・ストラップによる分類」の解説
結合部 ひもを結ぶ - 結びは蝶結びとなる。三角ビキニでは主流。 布を結ぶ - 二重にこよりを作って縛る。意外とほどけにくい。結びの先は、漫画やアニメなどのフィクションでは木の葉形で描かれることが多いが、現実には抜けにくくするため、へらのような縦長逆台形とするのが一般的。 以下の四方式はチューブトップや矯正ビキニなど、背中の結合部にストラップでなく布を使う水着に多い。 L字式ホック - ブラジャーでは、結合部を外側から体側に引っかける方式が多いが、水着では右肩側のL字状プラスチックパーツを左肩側のくぼみに入れる方式が多い。また結合部が背中でなく、左のブラの脇の下に設けられているタイプもあり、これは背中に比べ、一人で装着しても見え易くかけ易い、寝転がっても背中に当たらないなどの長所を持つ。 バタフライ式ホック - 長方形または長円形のプラスチック板をX字状に交差し、指で押して平らにすると、男児向けプラスチック玩具でよく使われるはめ込み機能が働いて固定される。L字式の次によく使われるが、ある程度縦の高さを必要とするため、背中がひもになるデザインには使われない。 知恵の輪式ホック - 左右で微妙に形が違う輪の先に小型の分銅があり、右の分銅を左の輪に通す。指で押して固定する手順はないが、ひもの弾力で引っ張られて自然に直線化されるので、隙間なく固定される。強度上必ず金属が使われるので、リングの形や分銅の部分に装飾が施せる特徴を持つ。こちらは逆にひも限定。 ベルト - 一般的なベルトのように縮めて固定するもの。ズボンのように金属突起と穴を使うのでなく、余ってたるむ部分を金属パーツでZ字状に折りたたむ。このため背ひもの左右は物理的に緩むことならあり得るが、外れることは絶対ない。 バック全体の構成 ニの字バック - 首の後ろと背中の後ろにそれぞれストラップが存在するもの。三角ビキニではほとんどがこれである。ストラップレスでは首の後ろ、スリングショットの一部では背中の後ろのストラップは存在せず「一文字」となる。またワンピースでも背中に大きな穴があると、ニの字に近くなる。 逆Tの字バック - 首ひもが首の後ろでなく、下の背ひもに固定されているもの。結合部は背ひものみ。形状としてはブラジャーと同じ。 Tの字バック - 首の後ろと背中の後ろがI字状態の直線で結合しているもの。結合部はなく、露出度の割にずれにくい。セパレーツや競泳水着に使われる。本来はこの形の競泳用水着の事を"Tバック"と呼んでいる(日本の用法は誤用)。 その他 バッククロス - 背中でストラップを交差させたデザインで、背中を小さく細く見せる。ストラップは結合部なし、またはブラや腰の部分で金属パーツを引っ掛けて固定するものも多い。主にワンピースやスリングショットで見られ、新タイプスクール水着では交差部の下部が布と一体化している。ビキニでは物理的にブラの位置が苦しくなるので使われない。 タイサイド - ボトムスのサイドをストラップや布で結ぶことでサイズを調整するもの。実際に結べるタイプは、ある程度の長さを持っている。飾りとしてダミーの紐となっているものが大変多く、何本も枝状になったストラップ、大きな布、妙に短いものなどがあり、外観からある程度判別できる。 この他にボタンやスナップを使った水着もあったが、後にデザインセンスとしては古くなり、幼児向け水着などにしか使われなくなった。 ストラップを結ぶタイプは結び目が抜ける、およびストラップが端からほつれるのを防ぐため、端をきつく玉縛りにしてあるが、ここにビーズなどのミニアクセサリーをぶら下げるデザインも見られる。
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